横綱2人を抑え1番人気に輝いたのは「マジシャン」 ロンドン現地ファン50人に推し力士を聞いた!!

◆大相撲 ロンドン公演第4日(18日・英ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール)  【ロンドン18日=大西健太】大相撲のロンドン公演も終盤となり、英国での「SUMO」の注目度は抜群だ。連日盛り上がる中で、現地ファン50人に推し力士を調査。取組の実況では力士に愛称がつけられることもあり、「マジシャン」と呼ばれている業師の幕内・宇良(33)=木瀬=が1番人気に輝いた。公演は19日まで行われ、5日間の成績で優勝を争う。 【写真】阿炎ぃロード!? 力士4人が聖地でビートルズ再現  ロンドン公演の1番人気は、しこ名の呼びやすさもあってか、「ウラ(宇良)」が票を集めた。現地ファンの50人中10人が、お気に入りの力士に挙げた。持ち味のアクロバチックな相撲で魅了。公演4日目の翠富士戦では、相手の右の張り手にタイミング良くかがんで懐に潜り込むと、担ぎ上げるようにしてつり出し。会場が最も盛り上がった瞬間だった。  多彩な取り口から現地実況でも「マジシャン」と呼ばれ、宇良も「ありがたいです」と感謝。多彩な技に対して「エキサイティング」という称賛の声のほか、現地では「クールキューティー」「(締め込みの色が)ピンクでかわいい」という反応もあり、親しみやすさも人気の一因のようだ。  推し力士の次点には大の里(25)=二所ノ関=、3位には豊昇龍(26)=立浪=の両横綱が続いた。大の里は実況で完全無欠の強さを意味する「トータル・パッケージ」と紹介され、「うれしいですね。しっかり見てくれているんだなと思う」と笑みを浮かべた。  玄人好みの投票もあり、関脇・若隆景(30)=荒汐=は、技巧派をイメージした「スムース・オペレーター」が愛称。幕内・伯桜鵬(22)=伊勢ケ浜=は次なる大物を意味する「ザ・ネクスト・ビッグ・シング」と期待され、「そうなれるように頑張りたい」と喜んだ。  また、元大関の幕内・正代(33)=時津風=をお気に入りに挙げたファンは「少しネガティブなところが好き」。一山本(31)=放駒=に対しては「まじめな性格で、腕が長いのが自分と同じだ」と、取組内容だけでなく、力士の性格も知るファンもおり、大相撲の知識量には驚かされた。  34年前の前回91年公演を観戦したというフランシスさん(82)は往年の小錦を推し力士に挙げ、「アメイジングサイズ!」と当時の衝撃を興奮気味に思い返した。英国で老若男女問わず、「SUMO」は愛されている。  ◇主な力士の英国内での愛称  Onosato 大の里「The Total Package(完全無欠)」圧倒的な馬力、強さから  Wakatakakage 若隆景「Smooth Operator(技巧派)」巧みな相撲の取り口から  Tamawashi 玉鷲「Iron Man(鉄人)」歴代1位の初土俵から連続出場を誇る鉄人ぶりから  Hakuoho 伯桜鵬「The Next Big Thing(次なる大物)」将来性あふれるポテンシャルから  Gonoyama 豪ノ山「Human Bulldozer(ブルドーザー)」持ち味の馬力から  Ura 宇良「magician(マジシャン)」多彩な取り口から  Tobizaru 翔猿「Flying Monkey(フライングモンキー)」しこ名の英訳から

報知新聞社

スポーツ報知
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: