【ドラフトで西武が取るべき指名戦略】主力先発投手の流出に備え、即戦力性の高い大学生エースを確保できるか<SLUGGER>(THE DIGEST)|dメニューニュース

大学球界のエース・鈴木は西口監督の希望する「即戦力投手」としてこれ以上ない候補だ 写真:THE DIGEST写真部

 10月22日にドラフト会議が行われる。各球団の育成状況や補強ポイントを踏まえた上で、「誰を指名するか」ではなく「誰を指名するべきか」という観点からドラフトを展望する。今季、2位まで盛り返した西武はどのような戦略で臨むべきか。 【基本方針】 バランス型 【補強ポイント】 ・即戦力になり得る先発投手 ・長打力のある野手 ・将来性の高い高校生 【理想の指名】 1位:鈴木泰成(投手│青山学院大) 2位:仲井慎(投手│駒沢大) 3位:田中皐晴(外野手│日南学園高)  91敗とボロ負けして最下位に沈んだ一昨年から、わずか2年で2位まで盛り返した。躍進を支えたのはリーグトップの防御率2.87を記録した投手陣。しかしながら、ポスティングでのメジャー移籍が噂される平良海馬だけでなく、海外FA権を取得した髙橋光成にも退団の可能性がある。    篠原響が先発に回り、なおかつ杉山遙希ら若手の成長にも期待はできる。それでもローテーションの空きを埋める即戦力投手は、最低1人は確保しておきたい。実際、西口文也監督も「即戦力投手が欲しい」と編成部に要望したと明かしている。  となると、1位候補の最有力は鈴木泰成(青山学院大)だろう。松坂大輔や涌井秀章が活躍してきたチームとしては、織田翔希が横浜高出身エースの系譜を受け継ぐ……というストーリーも考えられた。だが来季の優勝を目指す上では、鈴木のほうが早く戦力になる確率が高いし、メジャー志望を明言した織田を強行指名するようなリスクもとれない。  鈴木はおそらく1位入札で重複するので、くじを外した場合は東北の奪三振マシーン・角田楓斗(富士大)を狙いたい。西武はこれまで多くの好選手を富士大から獲得してきた縁もある。それに、「すぐに使える」という点では、角田は鈴木以上との声もある。    2位指名はどうするか。ここ3年間、15本塁打以上を放った日本人打者が皆無と長打力不足は明らかで、春山陽登(大商大)のような大砲候補を獲得したいのは山々だ。  しかしながら、西武の指名順である全体21番目では、別球団から指名済みとなっている可能性が高い。補強ポイントを埋めようとするあまり、本来3位以下で評価している選手を高掴みするのは失敗のもとだ。  近年育成が上手くいっている高校生投手も同じような状況で、2位で指名する価値がある選手はポテンシャル型よりも即戦力型の方が多く残っていそうだ。1位に続いて仲井慎(駒沢大)、猪俣駿太(東北福祉大)、常深楓太(大阪経済大)といった大学生投手を獲得し、投手陣の底上げを図るのが賢明だろう。    野手は外国人選手頼みという面こそあるが、現状はレギュラーポジションがほとんど埋まっており、即戦力を必要とするほどの緊急性はない。昨年の横田蒼和のように、3位以下で長期的な軸となり得る高校生を指名し、じっくり育てるだけの時間的余裕はある。  戦力バランス的には外野手が欲しく、中位あたりで取れそうな選手だと、甲子園で活躍した田中皐(日南学園高)が一番の候補か。外野手にこだわらなければ、同姓の田中諒(日大三高)もよさそう。こちらは大砲タイプで、捕手ができる点も魅力。3・4位で2人とも獲れれば理想的だ。 文●出野哲也  【著者プロフィール】 出野哲也(いでの・てつや):Slugger連載「ダークサイドMLB」の他、姉妹紙のNBA専門誌「ダンクシュート」でも記事を執筆する。主な著書には『メジャーリーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965─』などがある。 【最終版2026ドラフトランキング│1〜10位】二刀流高校生・菰田がNo.1!大学生エースも続々ランクイン! 【最終版2026ドラフトランキング│11〜20位】今年一気に評価を上げた大分商・平田は高校生屈指の好投手! 【最終版2026ドラフトランキング│21〜30位】都市対抗でも特大弾の王子・柴崎は即戦力外野手!

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