25倍ズームで遠くまで大きく写せるソニー製デジカメ「RX10 V」を使って動物や食べ物を撮影してみた作例はこんな感じ、スマホのAIズームとは別格の出来栄え
「RX10 V(DSC-RX10M5)」は2026年7月31日に登場したソニー製レンズ一体型カメラで、35mm判換算で24mm~600mmの25倍ズームレンズを搭載しており遠くの被写体を大きく写すことができます。そんなRX10 Vをソニーから借りられたので、実際に動物園や飲食店でいろいろ撮影して「どれだけズームできるのか?」「卓上の食べ物などの近くの被写体は撮影できるのか?」といった疑問点を検証してみました。
RX10 V(DSC-RX10M5) | デジタルスチルカメラ Cyber-shot | ソニー
https://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX10M5/・目次
◆1:ズーム撮影能力をチェック ◆2:近接撮影能力をチェック ◆3:動物園でシマウマやライオンをズーム撮影 ◆4:食べ物を撮影 ◆5:夜間撮影&圧縮効果 ◆6:まとめ◆1:ズーム撮影能力をチェック
RX10 Vは1インチセンサーを搭載したソニー製カメラで、35mm判換算で24mm~600mmのズームレンズを搭載しています。RX10 Vの外観や搭載ボタンなどは以下の記事で詳しく確認できます。25倍ズームレンズを搭載したソニーのレンズ一体型カメラ「RX10 V」の外観はこんな感じ - GIGAZINE
今回は実際にRX10 Vの性能を検証するべくいろいろな被写体を撮影してみました。記事内の作例写真はすべて三脚を使わず手持ちで撮影しており、記事用に長辺800ピクセルに縮小する以外の編集は施していません。各作例写真をクリックすると縮小前のオリジナル写真を確認可能。また、写真の下部には「焦点距離」「F値」「シャッター速度」「ISO感度」を記載しています。 25倍ズームの実力を検証するために、同じ場所に立って同じ方向を撮影してみました。まずワイド端の24mmで撮影した写真が以下。一般的なスマートフォンのメインカメラに近い画角です。
「焦点距離(35mm判換算):24mm」「F値:4」「シャッター速度:1/400秒」「ISO感度:100」 100mmで撮影。
「焦点距離(35mm判換算):100mm」「F値:4」「シャッター速度:1/320秒」「ISO感度:100」 300mm。
「焦点距離(35mm判換算):300mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:100」 テレ端の600mm。広角でも望遠でもシャープな写真を撮影できました。
「焦点距離(35mm判換算):600mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:100」 600mmで撮影した写真の中央部分を等倍表示で切り取ったものが以下。標識の「自転車を除く」という文字をしっかり記録できています。高級スマートフォンに搭載されているAIズーム機能では文字などがつぶれがちですが、RX10 VはAIではなくレンズの光学性能によるズームなのでAIによる創作が入らずにそのまま記録できるというわけです。
◆2:近接撮影能力をチェック RX10 Vはワイド端ではレンズ先端から約3cmの距離までピントを合わせることができます。一万円札にピントが合うギリギリの距離まで近づいた様子が以下。レンズが机に接触しそうなほど近づいています。
ワイド端でギリギリまで近づいて撮影した写真が以下。RX10 Vはズーム倍率が大きいだけでなく、マクロ撮影にも対応できます。
「焦点距離(35mm判換算):24mm」「F値:2.4」「シャッター速度:1/40秒」「ISO感度:100」
◆3:動物園でシマウマやライオンをズーム撮影
RX10 Vのズーム性能を活用するために天王寺動物園まで移動してきました。「焦点距離(35mm判換算):24mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:100」 サイの展示コーナーで撮影した写真が以下。中央にサイが写っています。柵があるのでこれ以上サイに近づくことはできません。
「焦点距離(35mm判換算):24mm」「F値:3.5」「シャッター速度:1/80秒」「ISO感度:100」 同じ場所でズームして撮影。RX10 Vなら、ググッとズームしてサイを大きく写せます。
「焦点距離(35mm判換算):329mm」「F値:4」「シャッター速度:1/200秒」「ISO感度:800」 2匹のサイの顔を大きく撮影してみました。
「焦点距離(35mm判換算):435mm」「F値:4」「シャッター速度:1/200秒」「ISO感度:800」 RX10 Vのズームの威力が分かるように、シマウマにピントを合わせて24mmから600mmの間でズーム倍率を切り替えつつ動画を撮影してみました。柵の外側からどんどんズームして遠くのシマウマの顔を激写できることが分かります。
25倍ズームで遠くまで大きく写せるソニー製デジカメ「RX10 V」で天王寺動物園のシマウマを撮影 - YouTube
動物を大きく撮影できるのはかなりうれしいポイント。
「焦点距離(35mm判換算):390mm」「F値:4」「シャッター速度:1/400秒」「ISO感度:100」
エランドも撮影します。これは24mm。
「焦点距離(35mm判換算):24mm」「F値:3.5」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:100」 256mm。
「焦点距離(35mm判換算):256mm」「F値:7.1」「シャッター速度:1/80秒」「ISO感度:200」 600mmなら顔を大きく写せます。
「焦点距離(35mm判換算):600mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:125」 ライオンを24mmで撮影。
「焦点距離(35mm判換算):24mm」「F値:2.4」「シャッター速度:1/80秒」「ISO感度:100」 600mm。大迫力です。
「焦点距離(35mm判換算):600mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:800」 こっちを向いてくれました。
「焦点距離(35mm判換算):600mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:800」 ペンギンコーナー。
「焦点距離(35mm判換算):31mm」「F値:2.8」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:100」 246mm。
「焦点距離(35mm判換算):246mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:320」 600mm。RX10 Vの重さはバッテリーを含めて実測1133gなので、大型のカメラと比べて持ち歩きやすいのもメリットです。
「焦点距離(35mm判換算):600mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:250」 シロクマの展示エリアには人だかりができていました。スマートフォンで撮影する場合は最前列が空くまで待つ必要があります。
「焦点距離(35mm判換算):27mm」「F値:2.8」「シャッター速度:1/30秒」「ISO感度:125」 RX10 Vなら列の後方からササッとズームしてシロクマを大きく撮影できます。
「焦点距離(35mm判換算):256mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:500」 後ろの待機列を気にする必要がないので、シャッターチャンスを長時間狙い続けることも可能。これは水しぶきをあげるシロクマ。
「焦点距離(35mm判換算):246mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:800」 水に濡れて毛皮がペタンとしたシロクマ。
「焦点距離(35mm判換算):319mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:800」 なんだか疲れたように見えるシロクマ。
「焦点距離(35mm判換算):288mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:640」 アシカもズームで撮影。
「焦点距離(35mm判換算):412mm」「F値:4」「シャッター速度:1/100秒」「ISO感度:800」 アフリカハゲコウ。
「焦点距離(35mm判換算):200mm」「F値:4」「シャッター速度:1/100秒」「ISO感度:800」 顔にズーム。クリックしてオリジナル写真を確認すると、羽根やクチバシの表面の質感までしっかり記録できていることが分かります。
「焦点距離(35mm判換算):400mm」「F値:4」「シャッター速度:1/250秒」「ISO感度:1600」
◆4:食べ物を撮影
遠くまで撮影できるレンズだと「近くのものを撮影するのが苦手で、机の上の食べ物を撮影する際はイスから立ち上がって距離を取る必要がある」という場合がありますが、RX10 Vは最短撮影距離が短いので座ったまま食べ物を撮影できます。編集部の近くにあるラーメン店「茨木 きんせい」で撮影したラーメンとチャーシュー丼のセット。「焦点距離(35mm判換算):24mm」「F値:2.4」「シャッター速度:1/80秒」「ISO感度:100」 ナルトやネギなどのトッピングを大きく撮影。
「焦点距離(35mm判換算):60mm」「F値:3.5」「シャッター速度:1/60秒」「ISO感度:125」 チャーシュー丼を大きく撮影。ズームだけでなく近接撮影も可能なので、あらゆるシチュエーションでパシャパシャと撮影しまくれます。
「焦点距離(35mm判換算):94mm」「F値:5.6」「シャッター速度:1/40秒」「ISO感度:250」
◆5:夜間撮影&圧縮効果
夜間のバスターミナルを撮影してISO感度が高くなった際のノイズ感を確認してみます。まず「ISO感度:2000」で撮影した写真が以下。等倍表示して建物の外壁などに着目するとカラーノイズが見えますが、全体像を見るだけなら目立つノイズはありません。「焦点距離(35mm判換算):24mm」「F値:2.4」「シャッター速度:1/30秒」「ISO感度:2000」 「ISO感度:6400」だとノイズが目立つようになります。
「焦点距離(35mm判換算):130mm」「F値:5.6」「シャッター速度:1/20秒」「ISO感度:6400」 望遠レンズで景色を撮影すると、物体同士の距離が圧縮されて狭いエリアに物体が密集しているように見える「圧縮効果」が発生します。RX10 Vで夜間の道路を撮影して圧縮効果を発生させられるか検証してみました。まず、以下は55mmで歩道橋の上から車道を撮影した写真。
「焦点距離(35mm判換算):55mm」「F値:5」「シャッター速度:30秒」「ISO感度:1000」 同じ場所から600mmで撮影。車同士の距離がギュッと圧縮されて、すごく混雑した道路に見えるようになりました。
「焦点距離(35mm判換算):600mm」「F値:5.6」「シャッター速度:1/100秒」「ISO感度:6400」
◆6:まとめ
実際にRX10 Vでいろいろ撮影した結果、近くの食べ物から遠くの動物までしっかり撮影できる便利なカメラでした。望遠レンズならではの圧縮効果も楽しめます。フルサイズセンサーを搭載したカメラと比べると解像感で一歩見劣りしますが、フルサイズセンサー搭載カメラで同等のズーム倍率を実現しようとするとバズーカのような大型レンズが必要になります。RX10 Vは実測1133gという持ち運びやすいカメラでありながら必要十分な画質を確保しているのがポイント。このため、「作品撮影用の超高画質な望遠対応カメラが欲しい」という人よりは、「長時間持ち運べる重さで、ブログやSNS用の思い出写真を撮影したい」という人にオススメなカメラです。RX10 Vはオープン価格で販売されており、ソニーストアでの価格は税込36万3000円です。Amazon.co.jpでは31万4809円で、ソニーストアより安く入手できます。ハイエンドスマートフォンが20万円を超えることが当たり前になった現状を考えると、「スマートフォンの買い替えを1世代分スキップして、RX10 Vを選択する」というのはかなりアリな選択肢です。