(朝)米国市場は3指数揃って上昇 半導体関連銘柄が上昇を牽引し買い優勢の展開

2026/07/10
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NYダウ: 52,487.41  △139.02 (7/9) NASDAQ: 26,206.89  △336.24 (7/9)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って上昇しました。半導体関連銘柄が相場全体の上昇を牽引し、フィラデルフィア半導体株指数は3.1%高となりました。ダウ平均は98ドル安の52,249ドルで取引を開始しました。寄付きがこの日の安値となり、その後は徐々に上げ幅を拡大し、日本時間1時29分に226ドル高の52,574ドルでこの日の高値をつけました。その後は徐々に上げ幅を縮小するも引けにかけては下げ止まり、139ドル高の52,487ドルで取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は336ポイント高の26,206ポイントで続伸、S&P500株価指数は60ポイント高の7,543ポイントで反発しました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇、4業種が下落となりました。情報技術が1.7%高、一般消費財・サービスが1.5%高、金融が1.0%高となりました。一方で、生活必需品が1.8%安、エネルギーが1.6%安、公益事業が0.6%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中13銘柄が上昇しました。シスコシステムズ[CSCO]が3.9%高、アメリカン・エキスプレス[AXP]が3.1%高、ゴールドマン・サックス[GS]が2.6%高となりました。一方で17銘柄が下落し、セールスフォース[CRM]が2.5%安、アイビーエム[IBM]が2.2%安、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]が1.6%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、マイクロン・テクノロジー[MU]はAIインフラの急速な拡大によるメモリーチップ需要の急増を背景に、米国内の新工場への投資計画を2500億ドル(約40.6兆円)に引き上げることを発表し、4.5%高となりました。また、メタ・プラットフォームズ[META]は最先端AIモデル「ミューズ・スパーク1.1」を発表し、AIエージェントの進化や魅力的な価格に強みがあるとマーク・ザッカーバーグCEOは語り、新たな収益源への期待から4.7%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.03%低い4.55%となりました。10日朝のドル円は162円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場は半導体株が上昇を牽引し主要3指数は揃って上昇しました。中東情勢は引き続き緊迫していますが、米国とイランは双方とも和平交渉を完全に打ち切ることはないとの見方が広がり、投資家心理が改善しました。これを受けて株式相場は堅調に推移したほか、原油相場も上昇が一服しました。また、韓国のメモリー半導体大手のSKハイニックスが米国市場での上場に際し、1ADRあたり149ドルとなることが報じられ、調達額は約265億ドルと外国企業による米国でのIPOとして過去最大となる可能性があることも、半導体関連への関心を高める材料となりました。

夜間の日経平均先物は1,140円高の69,060円で取引を終えており、米国の半導体銘柄の上昇の流れをうけて本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。また、個別株では、ファーストリテイリング(9983)が2026年8月期の連結純利益が前期比15%増の5000億円の見通しとなることを発表しました。概ね市場予想通りですが、会社の従来予想からは200億円上振れました。また、セブン&アイ・ホールディングス(3382)は2027年2月期の連結純利益が前期比5%減の2780億円になる見通しを発表し、従来予想の8%減の2700億円から上方修正しました。決算発表の内容を受けてそれぞれ本日の市場の反応が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)

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