日経平均は反落、方向感なく後半は弱もち合いに

 1月8日、東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比102円24銭安の3万9981円06銭で取引を終えた。写真は2024年2月、都内の株価ボードで撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比102円24銭安の3万9981円06銭で取引を終えた。人工知能(AI)の成長期待の大きさから半導体関連株が物色され、前営業日比で一時プラスになる場面もあったが、総じて材料に乏しく、後半は4万円を下回る水準で方向感なく弱もちあいとなった。

前日の米国株式市場が金利上昇で軟化したことを受け、この日の東京市場は下押ししてスタート。ただ、日経平均への寄与度が大きい半導体関連株が引き続き物色され、全般的に大きく崩れることなく下げ渋った。一時は22円42銭高の4万0105円72銭まで上昇した。

市場では「半導体を除くと、とくにめぼしい材料は見当たらず、国内独自の材料がないため方向感を欠きやすい」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声も聞かれ、日経平均の4万円を超す水準が重さを感じさせる一方、下値不安を感じさせることもない様子だ。

TOPIXは0.59%安の2770.00ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.59%安の1425。69ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆4624億6400万円だった。

東証33業種では、値上がりは海運業、精密機器など10業種、値下がりは保険やその他金融業など23業種だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.43%高の643.67ポイントと小じっかりだった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが389銘柄(2323%)、値下がりは1217銘柄(74%)、変わらずは38銘柄(2%)だった。

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