Samsungの「Galaxy Z Fold7」はレベチでした…。iPhone勢にも推せる、機能とルックスの極地

いきなりですが、実は、私は生粋のSONYファン。ミラーレス一眼カメラも、オーディオ機器も、買い替えを考えるときに真っ先にチェックするのはSONYのサイト。それはもちろん、スマホであっても同じこと……でした。

そう、本来なら私の所有スマホは、「Xperia 1 VII」のはずでした。まさかの販売停止問題さえ起こらなければ(※現在、販売再開されています)。

運良く実機購入まで至っておらず、トラブルには巻き込まれなかったわけですが、そんななかふと気がつけば、私はSamsungのGalaxy Z Fold7を手にしていました。

「Xperia 1 VII」の20万超えという価格を前に、清水の舞台から飛び降りる覚悟を持てず、ズルズルと購入を先延ばしにしていたくせに。

いや、マジでどうしちゃったの、自分?(笑)

【「Galaxy Z Fold7」はこんな人にオススメ!】

  • 折り畳みスマホに興味があり、動画視聴やスマホで作業をする際に大画面で操作したい
  • iPhone以外の選択肢を検討したいが、機能やルックスなどを妥協したくない
  • AIや最先端の技術をスマホでも活用したい!

Galaxy Z Fold7」をリリースしているのは、世界中でAppleと互角の戦いを繰り広げているスマホ界のトップセラーSamsung(サムスン)

消費者向けの主力製品をあまり持たず、スマホ商戦がその命運を握っていると言っても過言ではないSamsung。

Huawei(ファーウェイ)やXiaomi(シャオミ)といった中国メーカーとの競争のなかで、その存在感を示すべく、意地とプライドをかけてつくりあげてきた渾身のホールダブル(折り畳み)スマホ──「Galaxy Z Fold7」です。

さっそく、購入に至った経緯に触れつつ、個人的感想を隠すことなく本音レビューをお届けしようと思います。

誰しも魅了される薄型デザイン

さて、ちょっと妙な話になりますが、最初に「Galaxy Z Fold7」を目にしたとき、私はそこにSONYの面影を見たような気がしたのです。

イメージ的には、今から20年ほど前のMDウォークマンの最終型「MZ-RH1」っぽい印象。ピンとこない方は、ぜひ上記の型番を検索してみてください。

Appleがガジェットデザインに、「まずはルックスありき」という思想を持ち込んで以来、ガジェット界隈はAppleっぽいアプローチこそが至高という空気感に包まれてきました。

しかし「Galaxy Z Fold7」は、魅力的なガジェットデザインはAppleの専売特許ではない、という事実を再認識させてくれます。

初代「Galaxy Fold」がリリースされたのは2019年。それから7代目として登場した「Galaxy Z Fold7」は、“キワモノ”というイメージを脱し、技術を追求した先に機能美が宿るガジェットらしい魅力にあふれています。

Appleデザイン以外はダサいと感じてしまう生粋のAppleファンでも、実際に手に持ってその開閉システムと圧倒的な薄さを体感すると、きっとそのすばらしさに惹かれるはず。

Galaxy Z Fold7」の厚みはたったの約4.2mm、閉じた状態でも約8.9mmしかありません(前作の「6」と比べて3.2mmも薄くなっています)。

上の画像で比較対象にしている「SONY Xperia 5 V」は、厚さ約8.6mm。「iPhone 16 Pro」の約8.25mmと比べても、その差はわずかに0.65mm。

とても折りたたみスマホとは思えないサイズ感に収まっています。

別格なのはやはりこれ。一瞬で8インチ級の薄型タブレットに!

また、パッと見でメイン画面のような気がするものの、実はセカンダリにあたるサブディスプレイのサイズは、2520×1080pxの6.5インチに。もはやサブディスプレイと呼ぶべきシロモノではなく、普通にメイン画面として使える仕様になっています。

実際私も、SNSチェックなどの普段使いでは閉じたまま普通のスマホのように使っていますし、そこで使い勝手に妥協を強いられることもありません。

この薄いボディに搭載された容量4,400mAhのバッテリーも、丸1日問題なくもってくれます。

重量も「iPhone 16 Pro」の約199gに対して約215gと、誤差レベルの差しかありませんし、専用チューニングされたSoCのパワー、スピードもトップクラスのスペック。さらに2億画素のカメラも搭載

要するに、一切メインディスプレイを開かないとしても、最先端のハイエンドスマホとして問題なく勝負できるスペックを実現している。

それでいて、必要なときはメイン画面を開いて、一瞬で8インチ級のタブレットサイズにできる。もうこの時点で、「Galaxy Z Fold7」は別格のスマホだと言わざるを得ないのです。

Photo: 田中宏和

ちなみに、厚みが約4.2mmになった影響でカメラの出っ張りがかなり目立っていますが、私は持ちやすくするためにスマホリングを使っているので、まったく気にすることなく使えています。

さて、ここまでおもに外観についてレビューしてきましたが、もう少し詳しく中身をチェックしておきたいという人のために、引き続き踏み込んでレビューしていきます。

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