阪神・才木浩人、大谷から特大弾浴びた雪辱へ 優勝旅行辞退でオフ返上、侍共闘へ己を磨く
阪神・才木浩人投手(27)が29日、兵庫・神戸市内で「阪神タイガース THE OFFICIAL MOVIE 2025―栄光の虎道―」公開記念舞台あいさつに中野とともに出席。来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、出場を表明している米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(31)とともに戦うために、今オフは徹底的に己を磨いていく。
虎を2年ぶりのセ・リーグ優勝に導いた右腕が、侍ジャパンでも輝きを放つ。才木は来春のWBCで日の丸を背負って世界を相手に戦う覚悟を示した。
「呼ばれるかどうかは全然わからないけど、もし呼ばれたらちゃんと行けるようにしたい」
神戸市内で行われた「阪神タイガース THE OFFICIAL MOVIE 2025―栄光の虎道―」公開記念舞台あいさつで、集まったファンと記念撮影するなど交流した。改めて喜びを分かち合いつつ、その目はしっかり来春の大舞台を見据えている。昨年のプレミア12で日本代表に初選出された右腕は、2大会連続のWBC出場を表明した大谷への思いを明かした。
「やっぱり一緒にプレーしたいな。向こう(メジャー)で超一流の、一番のプレーヤー。プレーとか、プレー以外の姿勢を間近で見たい。僕も代表のユニホームを着て行けるのが一番いい。心と体の準備をしっかりしてこのオフ過ごせたら」
前回大会時の2023年3月に侍ジャパンの強化試合で初対戦。第1打席は空振り三振を奪ったが、第2打席では左膝を付きながらの特大3ランを浴びた。今年3月に行われたドジャースとのプレシーズンゲームでは2打席対戦して空振り三振と中飛に抑えた。ワクワクする対決だったが、次はチームメートとして戦いたい。
今オフは〝侍〟にふさわしい存在であるために己を磨く。体を思い通りに操る術を学び、技術も磨いて今季課題のフォークボールやスライダーの精度も上げる。
「パフォーマンスの底上げが必要。身体の操作性を上げ、出力も上げたい」
12月に控えるハワイへの優勝旅行参加を辞退し、国内でひたすら汗を流し、一皮むけた姿で来春に備える。(上阪正人)