糖尿病予備軍の私が始めた「たんぱく質生活」24日目(2025/10/24)
テーマ:糖尿病対策/代謝再生プログラム
すっかり秋らしい気候です。爽やか。やっと落ち着いて、静かな日々が来るかと思いきや、父が介護生活に入りそうで、その段取り、準備に追われる日々。まぁ、畑や自分の心身が落ち着いた今で良かった。これから、両親の介護に取り組む中でも、新たな気づきをいただけるのは間違いないので、誠実に、正面から向き合います!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー昨日は、糖を貯める“倉庫”の話をした。肝臓、筋肉、そして最後の脂肪。今日は、その中でも「筋肉」がどうやって血糖を下げるのかを、ちゃんと理解してみたい。運動をすると血糖値が下がる。これはよく聞くけど、なぜか?理由はシンプルで、筋肉は動くときにエネルギーとして糖を使うからだ。でも、ここには面白い仕組みがある。実は、筋肉は「インスリンの力を借りなくても」糖を取り込むことができる。つまり、運動中の筋肉は、インスリンがなくてもドアを自分で開けられるのだ。ふだん、糖を細胞に取り込むにはインスリンというカギが必要だが、運動すると筋肉の中で“GLUT4”という運搬装置が動き出し、血液中の糖をどんどん取り込んでくれる。いわば、筋肉が「自動ドアモード」に切り替わるのだ。だから、運動は糖尿病(予備軍含む)の人にとって最強の治療法。薬やインスリンではなく、筋肉の力だけで血糖値を下げてくれる。しかもこの効果は、運動後もしばらく続く。筋肉の中で糖を受け取る力が高まった状態が、数時間〜半日ほど持続する。もうひとつ重要なのは、「どの筋肉を動かすか」だ。大きな筋肉ほど、糖を多く使う。だから、ウォーキングやスクワットのように脚の筋肉を使う運動が最も効果的。畑仕事でしゃがんだり立ったりしていると、知らないうちに“天然の血糖コントロール”をしていることになる。さらに、運動によって血流がよくなり、細胞への酸素供給や代謝も活発になる。すると、体全体が“糖を使いやすい状態”に切り替わる。これは単に血糖値を下げるだけでなく、インスリン抵抗性を改善することにもつながる。要するに、運動は「糖を消費する」だけでなく、「糖が使われやすい体を作る」行為なのだ。運動は、体の中のエンジンを再起動するスイッチ。動けば動くほど、細胞が糖を受け取る感度を取り戻していく。考えてみれば、人間はそもそも、なかなか獲得できない糖のために動く前提(行動>糖)で設計されている。農作業のように、体を使って生きる生活が当たり前だったんだ。
大好きな炭水化物よ、さようなら!
嶋﨑剛志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です
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脱サラ農業の工夫と成功事例提供で地方再生を支援するプロ