グリーンランドと自由連合協定、米政権が検討

 トランプ米大統領が所有に意欲を示しているデンマーク領グリーンランドについて、米政権が「自由連合協定(COFA)」の締結を提案することを検討していることが政府関係者などの話で分かった。グリーンランド・ヌークで3月撮影(2025年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ米大統領が所有に意欲を示しているデンマーク領グリーンランドについて、米政権が「自由連合協定(COFA)」の締結を提案することを検討していることが政府関係者などの話で分かった。

COFAは現在、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、パラオとの間で締結されている。米国が締結国の郵便などの必要不可欠なサービスを担う代わりに、米軍の自由な活動を可能とする。締結国と米国の貿易はおおむね関税がかからない。

COFAはこれまでのところ独立した国と締結されている。グリーンランドが米国とCOFAを締結するには、デンマークから独立する必要がある。

欧州の高官によると、COFA構想はデンマークに打診されておらず、デンマークと米政権の間でグリーンランドの将来について実質的な協議は行われていない。グリーンランドの住民への調査では、独立には関心があるが米国領にはなりたくないとの意見が大勢を占める。COFAのもとでは、自治のかなりの部分を米国に委ねることになり、グリーンランド住民を懐疑的にさせる可能性がある。

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Gram Slattery is a White House correspondent in Washington, focusing on national security, intelligence and foreign affairs. He was previously a national political correspondent, covering the 2024 presidential campaign. From 2015 to 2022, he held postings in Rio de Janeiro, Sao Paulo and Santiago, Chile, and he has reported extensively throughout Latin America.

Valerie Volcovici covers U.S. climate and energy policy from Washington, DC. She is focused on climate and environmental regulations at federal agencies and in Congress and how the energy transition is transforming the United States. Other areas of coverage include her award-winning reporting plastic pollution and the ins and outs of global climate diplomacy and United Nations climate negotiations.

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