「俺たちのロッテリアを返せ」いつの間にか続々閉店→跡地に増殖中の謎チェーン『ゼッテリア』とは何者か(文春オンライン)
近所のロッテリアが閉店した。 そんな経験をお持ちの人がいるのではないだろうか。マクドナルドやモスバーガーに比べると、ロッテリアの影は薄い。 【画像で見る】「ロッテリアのパクり?」という声も…ゼッテリアって、どんな店? 実は現在、ロッテリアが大量閉店している。そして、その跡地には「ゼッテリア」という店が入っている。 なんだか似た店名で、SNSでは「ロッテリアのパクリ?」「違いが分からない」との声も散見し、中には「俺たちのロッテリアを返せ」と叫ぶ熱心なロッテリアファンもいるようだが、両者はどのような関係にあるのか。 実は、ロッテリア大量閉店からのゼッテリア誕生は、現在のファストフードをめぐる状況をよく表している。今回は謎の店「ゼッテリア」を訪れつつ、同業界の今後を考えてみた。
ロッテリアの店舗数はこの数年で大きく減っている。 実は2023年、「すき家」などを傘下に持つゼンショーに買収されており、同年からはゼンショーグループの一員として営業をしていた。そこから閉店が続いているのだ。2023年1月の段階では358あった店舗は、2025年6月の段階では222店舗。2年半で実に4割弱の店舗がなくなった。 その代わりとしてゼンショーグループが進めているのが、ロッテリアの業態変更。旧ロッテリアの店舗を居抜きで別のブランドに変えている。そしてそれが「ゼッテリア」なのである。 このゼッテリア、勢いを増していて、2026年春にはロッテリアの店舗数を超える勢いだ。まだ見たことがない人も、これからよく見かけるようになるかもしれない。 店の前を訪れると、どうやら「ハンバーガー」が売りのよう。それだとロッテリアと同じような気もするが……ロッテリアをわざわざゼッテリアに変えたのは、どんな意味があるのだろうか。
この疑問を調査すべく、都内にある某ゼッテリアの店舗を訪れた。店の前には「絶品バーガーとフェアトレードコーヒー」という看板が出ている。どうやらハンバーガーに加えて「コーヒー」も売りらしい。 ゼッテリアに入って感じるのは「ここ、ファストフードじゃないぞ」という空気感だ。店内は広々としていて、テーブルも潤沢にある。インテリアも凝っていて、照明も落ち着いた暖色系。しかも、PC作業をする人向けなのか、一部には充電ブースがある。要するに「カフェっぽい」。 さっそく、入ってすぐのカウンターで注文しようとしたら「店内でご飲食のお客様はテーブルのタブレットから注文をお願いします」という呼びかけが。ついつい「ロッテリア」の気分で行くと拍子抜けする。全体として、落ち着いた店内でゆったりと注文をして、食事を楽しむ。そんな使い方が想定されているようだ。