3000万円が“使途不明金” 疑惑の「高市応援団」市議がみずから弁明 「私の政治活動は市議会議員レベルじゃない」
「法律に違反しているということは全くありません。そもそも私の政治活動や政策は市議会議員レベルじゃないんです。例えば、最近、外国人の生活保護受給問題への追及が盛んですが、私が“元祖”だというのは(支援者の)皆が知っていることですよ」 記者に向かって、こう熱弁を振るう上畠氏は、日本マクドナルド社員などを経て2017年、29歳の時に神戸市議に最年少当選。現在3期目で、自民党神戸市議団の幹事・広報職の傍ら、「一番共感できる」として、高市早苗首相を熱心に応援する地方議員の一人である。 そんな彼に対する政治資金疑惑が、11月25日の参議院総務委員会で取り上げられた。質問に立った公明党の宮崎勝議員(67)が、 「3300万円余りの支出のうち、何に使ったか分かるのは8万円だけ。残りは何に使ったか分からない」 と上畠氏が代表を務める自民党支部の収支報告書を俎上(そじょう)に載せ、林芳正総務大臣(64)に「これで本当に国民の納得を得られるのか」と詰め寄ったのだ。
実際に件の報告書を確認すると、組織活動費約3370万円(23年)に対し、内訳として金額が記載されたのは郵送費8万703円のみ。24年も同約3090万円に対し、記載分は2件の名刺印刷代と航空運賃の計24万1647円。残る3060万円余りは“使途不明”となっていた。 自民党関係者が言う。 「政治資金規正法では5万円未満の支出に関して、明細の記載も領収書の添付も不要とされています。上畠氏も未記載分は“全て5万円未満だ”と主張しているため、宮崎議員も合法との前提に立ち、委員会の場では実名を伏せました」 とはいえ、さすがに巨額に過ぎるため、不正使用疑惑がくすぶっているのだという。
Page 2
そこで、上畠氏に具体的に何に使ったのかを問うと、 「私には複数の“代理人”がいて、彼らが私に代わって行う情報収集活動などにかかる経費が主な支出先になります。私と対立する組織である労働組合や朝鮮総連の情報などを集め、その謝礼や情報提供料として5万円に満たない金額を支払っています」 こう真顔で語るのだ。さらに続けて、 「神戸市が給食から中国産の食材を排除したり、動物園へのパンダ誘致をやめたのも、収集した情報を世論形成に役立てた成功例です」
肝心の領収書を見せてほしいと言うと、「いいですよ」と答えたものの、出てきたのはコンビニや高速料金のレシートばかり。 代理人なる者に支払った謝礼分などの領収書は、 「個人の名前が分かってしまうので見せられない」 と拒否された。一方で驚きのイメージチェンジについて尋ねると、 「4年前には体重が115キロありましたが、ダイエットで65キロにまで落としました。半年ほど前に脂肪吸引も行い、今年の初めにはモニターとして無料で眼瞼(がんけん)の手術も受けましたよ」 と語るのだった。 「高市さんの応援団なんて迷惑千万。火の粉が及んだら、どうするんだ」(前出の自民党関係者)
新潮社