ニック・ダンラップが「90」の大たたき マスターズ史上ワーストスコアは?
◇メジャー初戦◇マスターズ 初日(10日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)
2年連続2度目の出場となるニック・ダンラップが「90」をたたき、18オーバー95位と最下位に沈んだ。
昨年1月のPGAツアー「ザ・アメリカンエキスプレス」で1991年のフィル・ミケルソン以来、33年ぶりのアマチュア優勝を達成。プロ転向して同年7月「バラクーダ選手権」も制した世界ランキング42位につける21歳にとってタフな18ホールとなった。
直近3試合連続予選落ちで臨んだ2度目のオーガスタ。左手首にはテーピングのような処置もあった。出だし4ホールで3つのボギーが先行すると、ティショットを右の林に打ち込んだ難関5番でトリプルボギー。9番でもスコアを落として7オーバーで折り返したバックナインでさらに苦しんだ。
11番からの“アーメンコーナー”3ホールで1ボギー、2ダブルボギー。いずれのホールでもショットがクリーク(小川)につかまった。上がりも2つのダブルボギーを含めて3ホール連続でスコアを落とすフィニッシュ。バックナインの大会ワースト「49」に迫るハーフ「47」と崩れた。
マスターズの18ホール最多ストロークは1956年大会の最終日にアマチュアのチャールズ・カンクルが記録した「95」。予選カットを設けていなかった最後の年で、カンクルが4日間でマークした340ストローク(通算52オーバー)は今後破られることはないとみられる。
直近では2015年にベン・クレンショーが「91」でプレーした。当時63歳のクレンショーは、歴代優勝者として終身の出場資格を持つ大会から引退することを決めて臨んだマスターズだった。2000年に「94」を打ったダグ・フォードは77歳。05年に「106」をたたいた73歳のビリー・キャスパーはスコアカードを提出しなかったため、公式記録として残っていない(いずれも初日)。
米誌「Today's Golfer」によると、これまで50歳未満の90台は1954年の初日に「90」だったフランク・スーチャック(アマ、当時39歳)のみ。ダンラップが“最年少”となった。