Anthropicが「大企業向け市場」でOpenAIを抜いたワケ(ITmedia ビジネスオンライン)

 一つ考えられるのは、同社モデルのセキュリティの高さが大企業に評価されているからなのかもしれない。同社はOpenAIが米Microsoftからの出資受け入れを決めたことに反発したダリオ・アモデイ(Dario Amodei)氏を中心にした研究者グループが、OpenAIを退社して創業した会社だ。  OpenAIの幹部がAIモデルの安全性よりも巨大化を優先したことが、別会社設立の理由だとされている。このためAIモデルの安全性に関しては競合他社よりも熱心だというイメージがあり、事実Anthropicの大企業向けモデルClaude Enterpriseは、ユーザーが入力したデータをAIモデルの学習には利用しないと契約書の中で明記している。そのほか、SOC 2 Type 2・ISO 27001などの情報セキュリティに関する認証や監査報告を公開。日本企業が気にするP(プライバシー)マーク相当の運用体制も整備済みだ。  2つ目は、コーディング(プログラミング)の性能の高さだ。同社のモデルClaude Opus 4.1は、SWE-bench Verifiedというコード修正、バグ修正、機能追加などの能力を計測するベンチマークで74.5%という非常に高いスコアを達成しており、世界最高水準のコーディングモデルとされている。現場のエンジニアがコーディングの性能からAnthropicのモデルを好み、経営陣がセキュリティの観点からエンジニアが推すモデルを採用する、という構図のようだ。  それに加えて、同社に出資する米Amazonと米Googleのクラウドサービス上でAnthropicのAIモデルを利用できるようにしていることも、法人向けのシェアが拡大している理由の一つだろう。Anthropicの営業マンが大企業にセールスして回らなくても、アプリストアでアプリを選ぶ感覚で、クラウド上でモデルを選んでもらえるようになっている。

ITmedia ビジネスオンライン
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