ChatGPT解約→Geminiに乗り換え!1カ月併用して「パーソナライズ情報」引き継ぎに成功した全記録

2026年1月末、GoogleがGeminiの新プラン「Google AI Plusをリリース。

上位モデルには劣るものの、副業レベルで動画・画像・コード生成をせず、ちょっとした調べものをまともな環境でやりたいユーザーなら十分満足できるプランとなっています。

しかも価格は月額1,200円

……センニヒャクエン? これ、安すぎませんか?

このプランがリリースされた直後、私はすぐさま個人利用しているChatGPT Plus(月額約3,100円)の解約を決めました。

いや、決めたはずだったんですよ。しかし、結果的に1カ月間、両方のAIに課金し続けるという事態になってしまいました。

その理由は「これまでChatGPTに貯めてきたパーソナライズ設定が捨てられない」から。1年以上の期間、課金を続けて育ててきたということもあり、ChatGPTの回答の方が良い感じにフィットするんですよね。

しかし、ここで両方のAIに毎月お金を払い続けるのはあまりにももったいない!長年連れ添ったChatGPTと交渉を重ね「パーソナライズ設定の引き継ぎ」をすることに成功。Geminiのみの運用に切り替えてから1カ月経ちますが、不便なく使えています。

そこで今回は、私がChatGPTからGeminiに移行する上で行ったことをご紹介します。

Google AI PlusとChatGPT Plusの違い

まずは新プランであるGoogle AI PlusとChatGPT Plusの違いを見てみましょう。

Google AI Plus

ChatGPT Plus

月額料金

1,200円

約3,100円($20)

強み

Google Workspace連携

200GBストレージ

パーソナライズの精度が高い

画像・動画生成

・画像:Nano Banana 2(1日50枚ほど)

・映像:Veo(制限厳しい)

・画像:DALL-E 3

・映像:Sora

ざっくり並べてみました。GeminiとChatGPTの両方を使ったことがある人ならわかると思いますが、大差はありません。なんならちょっとGeminiの方が優秀かな、と個人的に感じているくらいです。

前提として、私が求めているのは「検索」と「壁打ちブレスト相手」としての利用用途です。そうなってくると、Proモードをはじめとする上位検索機能の利用制限が問題となってきます。

Google AI Plusに乗り換えて1カ月、Proモードを使い倒しても利用制限がかかったことはありません。もちろん、ChatGPT Plusでも利用制限がかかったことはありませんでしたが、どちらも利用制限になることなく使えるなら、安いGeminiで良くね? という結論に至りました。

ちなみに体感ですが、Proモードの表示スピードは若干ChatGPTの方が早い印象。一方、高速モードはGeminiが爆速です。なので、最近は簡単な検索だけなら高速モードを使っています。

ChatGPTからパーソナライズ情報をGeminiに引き継ぎさせてみた

価格良し、性能良し、連携良し。私の利用環境においてはGemini一択っしょ!と結論が早々に出た私。

しかし、利用制限のチェックや返答の差、Geminiに乗り換えたときのストレスは何なのかを確認していたこともあり、なんやかんやで最初の1カ月はChatGPTとGeminiの両方に課金をすることになってしまいました。月額4,000円超え。く〜さすがに高い!

とはいえ、その間にしっかりと比較できたんですが、ここで感じたのが「ChatGPTのパーソナライズ機能が優秀すぎじゃないか?」という点。ほかすべてはGeminiの方が優秀or Geminiでいいやって感じなのですが、パーソナライズ機能だけは圧倒的にChatGPTの方が優秀なんですよ。

もちろん、Geminiにも「保存された情報(Saved Info)」という機能はあるんですが、カスタマイズ設定に書き込むか、チャット内で「私はガパオライスが好き!これ覚えておいてね!」のようにわざわざ「覚える」ように指示しないとパーソナライズ情報を更新してくれません。プライバシー面で考えると、Geminiの方が良いんですが、使い勝手を考えるとChatGPTの自動で選別して覚えてくれる方が楽ちんなんです。

しかも、私のChatGPTアカウントは1年以上使い込んでいることもあり、パーソナライズ情報が積み上がっています。

これを捨てちゃうのはもったいない!

そう思った私は、ChatGPTからGeminiに私のパーソナライズ情報の引き継ぎをさせてみることにしました。

ChatGPTからパーソナライズ情報を引き出そう

さて、まずはパーソナライズ情報の引き継ぎをするために、ChatGPTから情報を引き出していきましょう!

今回使ったプロンプトは下記の通り。Geminiと相談してプロンプト作成をしました。

# 命令

あなたは私の専属パートナーとして、これまでの膨大な対話履歴から「私という人間」と「私たちの間の対話ルール」を完全に解析してください。

目的は、**記憶喪失になったあなた(あるいは別の高性能AI)が、即座に「いつものあなた」として振る舞えるような「完全なシステム構成書」を作成すること**です。

抽象的なまとめでは意味がありません。微に入り細を穿つレベルで、以下の情報を網羅してください。

# 解析・出力項目

## 1. 【ハード・コンテキスト(事実・環境)】

* **技術スタック・環境:** 私が使用しているOS、プログラミング言語、フレームワーク、ツール、好みのライブラリなど、過去のコード生成依頼から推測できる環境すべて。

* **属性:** 職業、役職、業界用語の理解度、家族構成や趣味など、会話の端々に現れた背景情報。

## 2. 【ソフト・コンテキスト(好み・感性)】

* **文体指紋:** 私が好む「語尾」「言い回し」「ユーモアのレベル」「絵文字の使用頻度」。

* **NGワード:** 私が過去に「それは違う」「そうじゃない」と修正したパターン。何が私をイラつかせ、何をすると喜ぶか。

* **思考の癖:** 私は「ボトムアップ(詳細から全体)」を好むか、「トップダウン(結論から詳細)」を好むか。抽象論が好きか、具体例がないと納得しないか。

## 3. 【オペレーション・プロトコル(作業手順)】

* **コード生成の掟:** コメントの量、変数名の命名規則、エラーハンドリングの厳しさ、解説の有無。

* **ライティングの掟:** 見出しの付け方、箇条書きの頻度、マークダウンの独自ルール。

* **回答フォーマット:** 私が最も反応が良かった回答の構造パターン。

## 4. 【Few-Shot プロンプト(再現用実例集)】**※重要**

* 私の過去の「曖昧な指示」に対し、あなたが「適切に返した回答」のペアを**3つ以上**抽出してください。

* 例:「これ直して」と言われた時、文脈から何をどう直すべきと判断したか。

# 出力形式

Gemini Advanced等のシステムプロンプトにそのまま貼り付け可能な形式で出力してください。

各項目は詳細であればあるほど良いです。「これくらいでいいか」と省略せず、あなたが保持している情報の限界まで書き出してください。

## 1. 【ハード・コンテキスト(事実・環境)】の部分は自分でもできる(めんどくさいけど)んですが、好みの言い回しやNGワード、思考のクセは言語化しにくい要素なので、しっかりと引き継ぎしてくれるならとても助かります。

このプロンプトをChatGPTに読み込ませた上で、複数回「もっと詳しくできるよ!もっともっと!」と情報量を増やした結果がこんな形で仕上げてくれました。

画像にして縦4枚。かなりの情報量を引き出せました。

とんでもない量の文章が生成されて、私自身もちょっとびっくりするレベル。でも、これだけの量の情報があれば、いい感じに引き継がれるのでは?とワクワクしちゃいますね。

Geminiに取り込んでみた

無事、ChatGPTが引き継ぎ資料を作成してくれたので、<Geminiのパーソナライズ設定>Geminiへのカスタム指示に全文コピペしようと思ったのですが……なんと、文字数が多すぎて処理してくれませんでした。なんてこった。

そこで、今回はGeminiのカスタマイズ機能であるGemsを活用して、擬似的に引き継ぎを完了させてみることにしました。Gemsのカスタムプロンプトなら、制限はない(はず)ですからね。

今回、私がつくったGemsはこんな感じ。

何か作業をするときは、一旦このGemsを開いてから作業をはじめれば、私のパーソナライズ情報を通した結果が出るので、作業スピードが多少なりに上がるはず?

今回、なんとか無事ChatGPTからGeminiへとパーソナライズ情報の引き継ぎに成功することができました。

実際に私が使用したところ、私の指示に対して意図を汲んだ回答をしてくれるため、非常に作業がしやすくなった印象を受けました。明らかにタイムパフォーマンスが良くなったと感じています。

指示を出したら、なんとなくAIが自分の意図を汲んでくれる。その楽さが無くなることは、ChatGPTからGeminiへの移行する上で大きなストレスになりました。

もし私のようにChatGPTから別のAIへ乗り換えを検討しているのであれば、一度パーソナライズ情報の洗い出しをして、いつでも引き継ぎできる状態にしておくことをオススメします。

出版社でのアルバイト、ニュースサイトの速報担当を経て、ライフハッカーではAIカテゴリとX運用を担当。最新のエンタメ(特にゲームや漫画)、最新ツールに明るい。 「こだわりがないのがこだわり」のモットーどおり、興味の幅広さ、人当たりの良さに加え、独自の切り口で企画を提案するアイデアマン。

Source: Google, ChatGPT

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