沖縄1区「選挙区コクバ、比例は中道」は本当?<衆院選ファクトチェック>
衆院選沖縄1区の「選挙区」の欄に、自民党公認の国場幸之助候補の「コクバ」、「比例区」の欄に「中道」と記して、衆院選の投票先に推す名刺の画像(2月2日ごろから複数のSNSで拡散)
今回の沖縄の衆院選で投票依頼先とみられる候補者名と政党名を記した名刺の画像がSNS上などで拡散され、憶測を呼んでいる。沖縄小選挙区1区の「選挙区」には自民党公認の国場幸之助候補を指す「コクバ」、「比例区」には野党で、公明党と立憲民主党が結成した中道改革連合を指す「中道」と記している。SNSの投稿では「コクバさんは自民党ですよ!比例区になぜ中道??? 誰かわかる方教えてください」と記し、選挙区は与党・自民党なのになぜ比例に野党の中道なのか、疑問を呈している。
公明は高市政権発足後、連立政権から離脱し、野党となった。今回の衆院選に先立ち、立憲民主党と中道を結成した。中道は沖縄2区と3区、4区に公認推薦候補がいるが、1区には公認・推薦候補はいない。
出回っている名刺の画像について、国場候補の事務所は3日、琉球新報の取材に「関わっていない」と作成や関与を否定した。国場氏は選挙公報で、沖縄での自公連立の歴史や公明の理念への共感を掲げながら「引き続き大切な公明党の皆様」と記載している。
中道を結成した公明党の沖縄県本部の主導を疑う投稿もある(※1)。
これに対し公明党県本部の上原章代表は琉球新報の取材に「うちから発信したものではない。驚いている。出所不明で、支持者からも問い合わせがあり、関与していないことを説明している」と述べ、関与がないことを説明した。
中道の本部は琉球新報の取材に「一切承知していない」と回答した。
中道を結成した一方の立民本部は取材に対し「そういった物があることは知っているが、中道で話し合って決めたものではない。県連としても把握していない」と答えた。
中道から九州比例区に登録されている公明党の金城泰邦候補は、取材に「関与していない」と述べた。
沖縄の比例で中道の支援を表明している元郵政民営化担当相の下地幹郎氏は2日、フェイスブックで名刺の作成や配布を否定した(※2)。「この名刺を中道側が配ることに、メリットはないと思います。自民党の支持者が、比例の投票先に立憲が合流した中道と書くことが想像できないからです」と記した。
これらのことから、国場候補の事務所は関与を否定し、中道本部も承知していないと回答、公明党県本部も関与していないと説明しており、出所不明で根拠不明な画像だ。
国場候補の事務所や公明党県本部、中道本部などは関与を否定している。画像は出所も明らかでなく
根拠不明
※1 SNS上の投稿
(新報衆院選ファクトチェック取材班)