集大成のアジア杯が延期…森保監督が思いを吐露「失われた7試合にならなくて良かったとも思っている」

森保一監督

 日本代表の森保一監督が4日、今月のシンガポール遠征に臨む日本代表メンバー発表会見に出席し、前日3日に発表されたアジアカップの延期について「(アジア杯が)あれば(決勝までの)プラス7試合ということで優勝を目指して最善の準備をして全力で戦い抜く考えでいたが、同時にアジア杯がなくなったことで失われた7試合にならなくて良かったなとも思っている」との思いを吐露した。  森保監督は今夏の北中米W杯を終えた後、来年1〜2月に行われる予定だったアジア杯までの任期で契約を更新。「半年限定」で異例の3期目に突入し、集大成のアジア杯に向けて準備を進めていたが、開催地サウジアラビアの情勢悪化でアジア杯が来年12月開幕に延期されることが決まり、森保監督の去就にも影響を及ぼしていた。  山本昌邦技術委員長はメンバー発表会見で森保監督の任期について「契約内容についてここでは申し上げることはできない。現時点で何か申し上げられることはないというのが現状」と述べるにとどめたが、年内での退任が既定路線の模様。アジア杯延期により、壮行試合として予定されていた12月30日のキリンチャレンジ杯の開催可否も不透明となっており、このシンガポール遠征が最後の指揮となる可能性もある。

 そうした中、森保監督も次回アジア杯は後任の大岩剛監督が指揮する意向を示唆した。アジア杯の延期について報道陣に問われた森保監督は「私自身はあればベストを尽くす、なくなれば決定機関が決めること。まずは目の前の活動にベストを尽くし、未来に繋げる考えでいた」と見解を表明。その上で「(アジア杯を)やれればやれたでそこにベストを尽くしていく、プラス7試合ということで優勝を目指して最善の準備をして全力で戦い抜く考えでいたが、同時にアジア杯がなくなったことで失われた7試合にならなくて良かったなとも思っている」と述べ、アジア杯の7試合を大岩監督に受け継ぐメリットがあるという考えを示した。

 さらに1年後のアジア杯について「延期であったり、その後どうなるかは分からないが、次のW杯に向けて(アジア杯の)7試合で新チームに携わるスタッフが未来に向けて有効活用していくというのがあり得る」と新チームで臨むことの意義を強調。また自身の「半年限定任期」についても、より長期的な目線で向き合っていた姿勢を強調した。 「私自身はアジア杯までということで次の2030年のW杯(までの区切りで)で言うと、限定的な監督としての契約期間だったことは事実だったと思うが、私自身はここまで監督として、一人のサッカー指導者として、サッカーファミリーとして契約期間の終了までベストを尽くそうと思っていた。そこ(アジア杯)がゴールという考え方もあるかもしれないが、日本がW杯で優勝するために、過去から先人の方々から繋いでいただいてきたことを今の自分が監督として携わっていく中で、未来に向けて発展していく、未来に向けてバトンタッチすることを考えていた。契約期間がアジア杯までということで結果を求められると思うし、自分自身も結果にこだわっていきたいと思っているが、日本が世界一になるために、過去と今と未来という時間軸の中で、今できることをやっていく、未来につなぐことを考えているので、限定的に(任期が)どこまでということは現実的にはあるが、自分の時間軸では長い時間軸で戦っているということをお話しさせていただきたい」(森保監督) (取材・文 竹内達也)●AFCアジアカップ2027特集

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