マレーシア航空機撃墜はロシアに責任、ICAO理事会が認定
5月12日、 国連傘下の国際民間航空機関(ICAO)理事会は12日、ウクライナ上空で2014年にマレーシア航空の旅客機が撃墜されて乗客乗員298人が死亡した事件について、ロシアに責任があると認定した。写真は墜落機の破片。ドネツク地方で2014年7月撮影(2205年 ロイター/Maxim Zmeyev)
[12日 ロイター] - 国連傘下の国際民間航空機関(ICAO)理事会は12日、ウクライナ上空で2014年にマレーシア航空の旅客機が撃墜されて乗客乗員298人が死亡した事件について、ロシアに責任があると認定した。オランダとオーストラリアの両政府がそれぞれ発表した。
犠牲者にはオランダ人196人とオーストラリア人38人が含まれており、オランダとオーストラリアは2022年、この撃墜に関してロシアをICAOに提訴していた。
オランダのフェルドカンプ外相は「今回の決定は全ての犠牲者と遺族らのために真実を確定し、正義を実現して説明責任を果たす上で重要な一歩だ。国際社会に対して、いかなる国家も国際法に違反すれば処罰されるという明確なメッセージを送ることにもなる」と述べた。
さらにフェルドカンプ氏は、オランダとオーストラリアはICAO理事会に、ロシアが補償協議に入るよう命じてほしいと考えていると付け加えた。
オーストラリアのウォン外相もICAOの決定を歓迎し、ロシアが違法行為の責任を認めて補償に乗り出すことを求めると発言した。
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