「子どもがアイドルやYouTuberになりたいと言ったらどうする?」未婚の“シンママ”今泉佑唯に子育て、元パートナーとの関係、これからの恋について聞いてみた|au Webポータル
〈「アイドル時代とはファンの視点も変わるのでは?」「セクシーな仕事の誘いはあった?」芸能活動をフリーで“復帰宣言”した今泉佑唯(26)にきいた“禊(みそぎ)と覚悟” 〉から続く
芸能界復帰を発表した、元欅坂46のメンバーで女優・タレントの今泉佑唯(いまいずみ・ゆい)。現在はシングルマザーとして子育てに奮闘する日々を送っている。インタビュー後編では、子育ての苦労や子どもとの向き合い方、そして今後の恋愛について語ってもらった。
〈画像〉復帰宣言した”未婚のシンママ”今泉の選り抜きインタビュー写真
尊敬する辻希美から学んだ、子どもとの向き合い方
――現在シングルマザーとして子どもを育てている今泉さんですが、今一番大変なことは何でしょう?
最近は「1日を無事に終えられるかどうか」というのが、一番の課題ですね。子どもがもうしゃべれる年齢になって、やりたいこともどんどん増えてきているので……。全部叶えてあげないと泣いたり、大暴れしちゃったりするんですよ。だから、1日がすごく長く感じてしまって、無事に終えること自体が大変です。
あとは、一緒に外を歩いているときに、ふらっと車の方に向かって走り出してしまったり、ご飯をなかなか食べてくれなかったり……。ここ数カ月は、そういうところに苦戦していますね。
――母親として、どういう子どもに成長してほしいと思っていますか?
私、辻希美さん(元モーニング娘。)が大好きで、YouTubeチャンネルもよく観ているんですよ。実は「頭ごなしにノーと言わない」という考え方も、辻さんがおっしゃっていたことなんです(笑)。
辻さんのYouTubeを見ていると、お子さんたちはすごくおおらかで、家族全員が生き生きしているのが伝わってくるんですよね。だから、私の子どもにも、いつも元気に楽しく過ごしてくれるような人になってくれたらいいなと思っています。
――ちょっと意地悪な質問になってしまいますが、子どもがYouTuberになりたいと言ったら、どうします?
うーん、それだけはノーかもしれないです(笑)。あと、アイドルになりたいと言っても、きっと引き止めてしまうと思います。やっぱりYouTuberやアイドルのように、表舞台に立つことに対しては、「やめておきなさい」と言ってしまいそうですね。
私はこれまで、地下アイドルとして活動した時期もありましたし、欅坂46のメンバーとしても活動しました。その経験から言うと、やっぱりアイドルって本当に大変なんです。
見た目に対してもたくさん言われますし、少し発言を間違えるだけで、SNSで炎上してしまうこともある。今の時代、それが原因で命を絶ってしまう子もいるわけじゃないですか。
だから、自分の子どもがその道を目指したいと言ったら、最初から全力で否定するわけではないですが、別の道を考えるように誘導してしまう気がします。それでも、「どうしてもやりたい!」と全力で言われたら、最終的には応援すると思いますけど……。
――いわゆる“ママタレント”の方々は、洋服をデザインするなど、ビジネス的な展開をされる人もいらっしゃいますよね。今泉さんも、そうした方向に進むことを考えているんでしょうか……?
うーん、どうなんでしょう(笑)。でも、漠然と考えていることはあります。
私の子どもは食品アレルギーがあって、卵と乳製品がほとんど食べられないんですよ。卵にいたっては、1日に0.4グラムしか摂取できなくて……。でも、外食するとほとんどのメニューに卵や乳製品が使われているので、間違えて口にしてしまうことがあるんです。
だから、アレルギーがある子どもでも安心して食べられるようなお弁当や食品を作れたらいいなと思っています。同じ悩みを持つ親御さんはきっとたくさんいると思うので。
あとは、スーパーで買い物をするときに、ベビーカーを押しながら買い物かごを持たなければいけない場面ってありますよね。最近では買い物かごを置けるベビーカーも販売されていますが、もっと便利で使いやすいものを作れたらいいな……なんて考えることもあります。でも、それを実現するのは難しいだろうな、とも思っていて(笑)。
これから恋愛するなら「朝起きられる人がいいです(笑)」
――では、ちょっと質問を変えて。また恋をしたいと思っていますか?
それに関しては、結構考えるんですよ。でも……したくないかもしれない。
――それは「今は」ということですか?
「今は」というより、「もう」……。やっぱり、恋をすること自体がすごく面倒だなと考えてしまっている自分がいます。一方で、これを言っていいのかはわからないんですが、私は子どもが本当に大好きで。もっと子どもが欲しいという気持ちはあるんです。
それに、私は一人娘なので、両親が元気なうちに結婚式を見せてあげたい、という夢もあります。元パートナーのときは、式を挙げることができなかったので……。
――でも元パートナーとはもう「他人」の関係ですし、恋をしてもいいわけですよね。
そうですね。でも、今はそういう気持ちになれないかなぁ。でも子どもは欲しいので、ちょっと複雑な心境です(笑)。
――仮に恋をするとしたら、どういう人がいいですか? またYouTuber?
いやいや、やっぱり表舞台に立たれている人は、ちょっと厳しいですよ(笑)。
どんな人がいいだろう……。たとえば「ちゃんと朝に起きられる人」とかいいですよね。よく「年上がいい」とか「経営者がいい」とか言いますけど、私はとにかく朝からテキパキしている人がいいです(笑)。
――今後お仕事が本格化した際に、子育てとの両立はどうしていく予定ですか?
基本的には、自分で解決できるように工夫したいと思っています。それこそ、行政が運営している施設に預けさせてもらうなど、一時保育のようなものをできるだけ活用したいですね。
それでも難しい場合は、家族にお願いしたり、現場次第では子どもを一緒に連れて行けたりしたらとも考えています。もちろん、時間やスタッフさんの都合的にOKだったら、の話ですが。
「ママの意地悪」と泣かれてしまって
元パートナーとしての関係性がなくなって、別々に暮らしている今でも、子どもには会わせているんですか?
はい。ただ、いろいろ考えて、数カ月会わせなかった時期があったんですが、そのときに子どもに「ママの意地悪」と泣かれてしまって……。子どもは父親のことが本当に大好きなんですよ。
日々の生活の中でも、「パパに会いたい」「一緒に遊びたい」と素直な気持ちを伝えてくれるので、父親の存在が子どもにとってどれほど大きいのか、私も改めて実感しています。
――ただ、ああいったことが起きたのにもかかわらず会わせるのは、批判の声も上がりそうです。
もちろん、いろいろな意見があると思います。ただ、まだ事情を理解できる年齢ではないので、今の気持ちはできるだけ尊重してあげたいなと。子どもが心から「会いたい」と思っているのに、私の判断だけで無理に止めるのは違うんじゃないかと考えて、今は定期的に会わせるようにしています。
家族の形はそれぞれですし、私たちの選択をすべての方に理解してもらえるとは思っていません。ただ、私にとって何より大切なのは子どもです。子どもの気持ちを尊重しながら、最善の選択をしていきたいと思っています。
いろいろとご心配をおかけしてしまった皆様には申し訳なく思っていますが、新しいスタートを切った今も、どうか温かく見守っていただけたら嬉しいです。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班撮影/松木宏祐