話題株ピックアップ【昼刊】:住友ファーマ、三井住友建設、ディーエヌエ

住友ファーマ <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友ファーマ <4506>  571円  +24 円 (+4.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位  住友ファーマ<4506>が高い。20日取引終了後、米ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>の医薬品部門を担うヤンセンファーマ(東京都千代田区)との間で、ヤンセンファーマが販売する統合失調症向け持効性抗精神病剤「ゼプリオン」「ゼプリオンTRI」の日本での販売提携に関する契約を締結したと発表した。将来的にヤンセンファーマから同剤の製品供給を受けて流通も担う予定という。これを手掛かりに買われている。

■三井住友建設 <1821>  411円  +15 円 (+3.8%)  11:30現在

 三井住友建設<1821>は高い。20日取引終了後、5月に公表予定の次期中期経営計画(2025~27年度)における配当政策(株主還元)について発表した。24年度までの現中計では「総還元性向50%を目安に、自己資本配当率(DOE)3%を下限値」としていたが、次期中計では総還元性向の目安はそのままに、DOE目標を「4%を下限値」に引き上げる。これが買い手掛かりとなっている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,630円  +94 円 (+3.7%)  11:30現在

 ディー・エヌ・エー<2432>が4日ぶりに急反発した。スマートフォン向けポケモンカードゲーム「Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」の公式Xによると、ポケポケの全世界のプレイヤーによるカード総獲得枚数が400億枚に到達した。発表を材料視した買いが入ったようだ。同社株は昨年大納会に昨年来高値3214円をつけた後、年明けから戻り売り圧力を受けていた。直近では25日移動平均線を下回って推移していたこともあって、値頃感も意識されたとみられている。

■シンフォニア <6507>  6,240円  +220 円 (+3.7%)  11:30現在

 シンフォニア テクノロジー<6507>が4日続伸。SMBC日興証券が20日付で投資評価「1」、目標株価1万400円で新規にカバレッジを開始したことが材料視されている。同証券によると、事業領域の性質上、防衛予算増の恩恵を十分に受けられると指摘。株価は防衛向け受注の増加を受けて既に上昇してきたが、防衛関連事業は同社の長期目標から上振れる可能性が大きく、まだ十分に織り込まれていないとみている。

■アストロHD <186A>  620円  +17 円 (+2.8%)  11:30現在

 アストロスケールホールディングス<186A>が買われている。同社は21日、英国の連結子会社が欧州宇宙機関(ESA)との間で、「CAT-IOD フェーズ A」の主契約者として契約を獲得したと発表し、材料視されたようだ。CAT-IOD フェーズ AはADR(既存デブリの除去サービス)ミッションの軌道上実証に関して、実現可能性を評価し、ミッション概念を成熟化させることを目指すプロジェクト。契約期間は26年4月期までで、受注金額は59万ユーロ(約9500万円)としている。

■古河機械金属 <5715>  1,799円  +48 円 (+2.7%)  11:30現在

 古河機械金属<5715>が高い。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が20日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、共同保有分を含む古河機金株の保有割合が5.05%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入っている。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」。報告義務発生日は1月10日。

■三菱ケミカルグループ <4188>  793.3円  +15.7 円 (+2.0%)  11:30現在

 三菱ケミカルグループ<4188>が3日続伸。日本経済新聞電子版は20日夜、「三菱ケミカルグループが医薬品子会社の田辺三菱製薬の売却にむけ、米投資ファンドのベインキャピタルに優先交渉権を与えたことがわかった」と報じた。事業の選択と集中に向けた動きが加速すると期待した買いを誘ったようだ。報道によると、売却額は5000億円超になるとみられ、新薬開発に多額の費用がかかる医薬品事業を切り離す方針。本業の化学系事業の立て直しに向け経営資源を集中していくとしている。三菱ケミGは21日、報道についてコメントを開示。「ファーマ事業を含めた全ての事業を対象に、グループ全体の事業ポートフォリオのあるべき姿に関して継続的に検討をしており、売却を含めたあらゆる選択肢を念頭に置いてポートフォリオ改革を推進している」と表明したうえで、開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとした。

■パーク24 <4666>  1,974.5円  +26 円 (+1.3%)  11:30現在

 パーク24<4666>が底堅い。同社は20日の取引終了後、国内駐車場事業における12月のタイムズパーキングの売上高が前年同月比8.7%増となったと開示。伸び率は前月の11.0%から鈍化したものの、売り込む姿勢は限られた。1月に入り株価は下落基調を続けていたこともあり、値頃感を意識した買いが入ったようだ。タイムズパーキング数は12月末時点で前月比70件増加の1万8687件。車両台数は同4456台の64万898台だった。タイムズカーの1台当たり利用料も堅調に推移した。

■ベルーナ <9997>  807円  +10 円 (+1.3%)  11:30現在

 ベルーナ<9997>が5日続伸と上げ足を鮮明としている。800円台を回復し、同時に昨年12月12日につけた戻り高値を払拭、昨年7月9日につけた昨年来高値827円も射程圏に捉えている。カタログ通販の大手だが、通販の顧客向けファイナンスや不動産分野などにも多角展開する。訪日外客数が増勢の一途となるなか、注力するホテル事業の収益貢献も顕著となっている。今月7日には、札幌駅近郊での新ホテル開業を当初予定の4月から3月に前倒し開業することを発表、インバウンド関連としての側面で再評価の対象となっているようだ。依然としてPERが10倍を下回るほか、PBR0.5倍台は割安感が際立っており、バリュー株へのリターンリバーサル狙いの買いが顕在化するなか、その流れに乗っている。

■ラクス <3923>  1,769.5円  +12 円 (+0.7%)  11:30現在

 ラクス<3923>が続伸している。20日の取引終了後に発表した24年12月度の月次売上高で、全社売上高が前年同月比22.4%増となり、2割を超える増収が続いたことが好感されている。楽楽精算が同12.1%増、楽楽明細が同39.5%増となり全体を牽引した。

■日本調剤 <3341>  1,353円  +5 円 (+0.4%)  11:30現在

 日本調剤<3341>が4日ぶりに反発している。午前9時ごろ、OTC(市販薬)プライベートブランド「5COINS PHARMA」の新商品として、アレルギー専用鼻炎薬「ロラタジン錠V」「フェキソフェナジン錠DS」の2商品を発売したと発表しており、好材料視されている。「5COINS PHARMA」は、品質と有効成分量にこだわったうえで、原則税込み550円のお手頃価格を実現した市販薬ブランド。今回は、より高品質な税込み1100円ラインアップ商品として、花粉やハウスダストなどによる鼻のアレルギー症状を緩和する2商品を発売したという。

■住友精化 <4008>  4,570円  +15 円 (+0.3%)  11:30現在

 住友精化<4008>が続伸。株価は年初から一貫して下落基調を続け、陰線続きであることから一部実需筋の持ち高調整の売りが出ていたことがうかがわれるが、目先売り物が切れたことで、水準訂正狙いの買いを誘導している。PER8倍台で、PBRが0.6倍台、一方で配当利回りが4.3%台と高く、株価水準訂正余地が大きい。前日に「同社が使用済み紙おむつの吸水材を再生する技術を開発した」と日本経済新聞が報道している。年間5000トンの紙おむつの回収・再生を目指す方針が伝わっており、これが株価刺激材料となる可能性がある。

■マネックスグループ <8698>  879円  -57 円 (-6.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

 マネックスグループ<8698>、セレス<3696>が安い。仮想通貨(暗号資産)分野の規制緩和に前向きとされる米国のトランプ新政権が20日に発足した。これを受け、同日に最高値を更新していたビットコイン価格は目先の材料出尽くし感が強まり軟化。株式市場でも、これまで大きく株価水準を切り上げてきた一連の仮想通貨関連株に売りが広がっている。ビットコインを保有していることで知られるメタプラネット<3350>は急反落し、ストップ安となっている。

■マツダ <7261>  988.1円  -36.4 円 (-3.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率10位

 マツダ<7261>やホンダ<7267>が朝高後に下げ転換。トランプ米大統領が20日の就任初日に署名する大統領令において、関税の導入は盛り込まず、初日の発動が回避される見通しだと海外メディアが報じた。これが自動車株の支援材料となったが、その後トランプ米大統領が、2月からメキシコとカナダの輸入品目に対し25%の関税を発動することを検討していると伝わった。外国為替市場では一気に1ドル=156円台前半までドル高・円安方向に振れたものの、自動車株に対しては関税強化の動きを嫌気した売り圧力が強まった。

■リベルタ <4935>  2,011円  +400 円 (+24.8%) ストップ高   11:30現在

 リベルタ<4935>がストップ高。東京証券取引所が20日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を21日売買分から解除すると発表。取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入しているようだ。日本証券金融も21日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。 ●ストップ高銘柄 

 テクニスコ <2962>  426円  +80 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在

 東京ボード工業 <7815>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在  など、3銘柄 ●ストップ安銘柄  なし 株探ニュース

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