南アは「屈しない」とラマポーザ大統領-トランプ政権の威嚇念頭
S'thembile Cele、Ntando Thukwana
- トランプ氏、南アの土地改革法に対し私有地の接収だと一方的に主張
- 調査が完了するまで全ての資金支援を止めると威嚇-トランプ氏
南アフリカのラマポーザ大統領は6日、トランプ米政権による南アの土地政策批判を念頭に、南アは屈しないと述べた。
ラマポーザ氏はケープタウンで行った年次演説で、世界はナショナリズムや保護主義の台頭、つまり「狭い利益の追求と共通の目的の衰退」に直面していると指摘。
「この世界を進んでいくわれわれがひるむことはない」と表明し、「南アフリカ人として、強靱(きょうじん)な国民として、われわれは決して屈しない」と語った。トランプ大統領については直接言及しなかった。
この演説の数時間前、ルビオ米国務長官がヨハネスブルクで今月開催される20カ国・地域(G20)外相会合を欠席すると発表。
ルビオ氏はその理由として、南アの格差是正や気候変動への対応を挙げた。トランプ氏は今週、南アの土地改革法に対し私有地の接収だとする主張を一方的に展開。調査が完了するまで全ての資金支援を止めると威嚇した。
ラマポーザ氏は「わが国の外交政策の主な柱は引き続き人権・平和・友好の促進と他国との公正な貿易および投資関係の強化」だと述べ、「これらは今年のG20議長国としてのわが国の指針となる原則」だと説明した。
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