今月末を目標も…“予定の倍”時間要する復旧工事 4万4000戸で断水続く八代市
熊本県内では今も約4万4000戸で断水が続いています。高市総理は今月末までに断水を完全に解消するよう指示しましたが、復旧工事の現場を取材すると、作業が一筋縄ではいかないことが見えてきました。
配水管損傷 復旧進まぬ八代市
八代市では、地震翌日から店の外で商品を売っていたホームセンターが、4日に店内での営業を再開しました。地震の爪痕が残る建物。客は、入り口に置かれたヘルメットを被り、店の中に入ります。
「水です。お風呂もトイレも水が使えない。来るんでしょうか。いつ来るんでしょうか」
県内最多の2万4000戸以上で今も断水が続く八代市。その数は当初からほとんど変わっていません。市内では、水道管の復旧工事が行われていました。作業にあたっているのは、約40キロ離れた熊本市から応援に駆け付けた職員らです。
市によれば、浄水場まで水を届ける『導水管』と、配水池につながる『送水管』の修繕は、おおむね完了したといいます。しかし、今も断水が解消しない最大の理由は、家庭などにつながる『配水管』の破損です。地中に埋まり、全容が見た目で分からないため、これが相当厄介だといいます。
“予定の倍”時間要する復旧工事
5日に行われていたのは、まさに配水管の復旧工事でした。近くに住む人から「歩道の下で水の流れる音がする」という報告があり、調べたところ、漏水が起きていたということです。作業は、配水管に流れる水を減らすところから。本来であれば、周辺の仕切弁3カ所を閉めれば水が止まるはずでしたが、老朽化などで機能せず、15カ所を閉め、ようやく工事ができるぐらいに。この作業だけで1時間半を要しました。
ショベルカーで掘り進め、水を吸い出すと、破損した配水管があらわに。破損した配水管をみると、真上にある地面もほぼ同じ位置に亀裂が入っているのが分かります。
破損した部分に金属製の部品を取り付け、漏水箇所を修理します。
「修理完了。他の材料は使わずに、この材料で修理が完了ということで」
この後、地面を埋め戻して作業は完了です。当初、3時間を予定していた工事は、倍の約6時間かかりました。ただ、周辺では他にも配水管の破損が相次いでいるため、これで断水解消とはなりません。
「正直分からない。100カ所あるかもしれないし、300カ所あるかもしれない」
復旧見通し「正直分からない」
5日、高市総理大臣は。
これを受けた八代市長も。
一方、現場では、同じ目標に向かって作業を進めているものの、復旧の見通しは、正直分からないといいます。
それでも地道な作業を進めるほかありません。
市内では今も30カ所近くに給水所が設けられています。