【解説】落雷で“エキスポ”観覧車に9時間閉じ込め ゴンドラ乗客「寒い」 なぜ救出に時間かかった?

25日夜、大阪府吹田市の「エキスポシティ」内の観覧車が落雷により緊急停止し、乗客が約9時間にわたり閉じ込められました。なぜこれほどまで救助に時間がかかったのでしょうか。  小池咲良 記者  「現在停止しているあちらの観覧車に閉じ込められた人の救助活動が行われていて、消防やスタッフの方の掛け声のような声も聞こえてきています」  25日夜、営業時間の午後8時を過ぎても、観覧車には取り残された人の姿が…。消防隊員らが、はしご車を使い救助活動を行っていました。  25日午後5時半ごろ、大阪府吹田市の「エキスポシティ」にある大観覧車「オオサカホイール」が緊急停止しました。  運営会社によりますと、10代~30代の乗客、9組20人がゴンドラに閉じ込められました。その原因というのが…「落雷」です。  運営会社によりますと一度、停電したあと復旧したものの、観覧車を動かすシステムが故障したということです。25日午後5時半ごろの大阪府内の映像。空が明るく光り、各地で雷が発生している様子が確認できました。吹田市には25日の朝から「雷注意報」が出ていました。  現場付近で働く人  「急に光って、聞いたことがないような爆発音が鳴ったと同時に、地震かなと思うくらい揺れて、光がすごかったですね。見たことないぐらい光って、音もすごかった」  2016年、「エキスポシティ」の新たな顔としてオープンしたこの観覧車。高さは123メートルで「日本一」をうたい、1周は約18分。72基あるゴンドラは、すべての床が透明で、まるで空中に浮かんでいるような気分も味わえます。  太陽の塔はもちろん、大阪の街を一望でき、25日も家族連れや若い世代で賑わっていたということです。  そんな人気スポットで起きた乗客の閉じ込め。当初は、スタッフが手動でゴンドラを操作するなどし、救助活動を行っていましたが、発生から約3時間半が経った午後9時過ぎ。  25日午後9時7分 「子どもが観覧車に閉じ込められている」  乗客の家族などから消防に通報が入り、救助隊も出動しました。  小池咲良 記者  「レスキュー隊の方が、はしご車のようなものにのぼって、ゴンドラから直接、救助を行っています」  手動でゴンドラを動かしたうえで、はしご車を使うなどし、救助にあたりました。25日夜、周辺の気温は約9℃。やや強い北風が吹いていて、運営会社には、閉じ込められた人から「寒い」といった訴えが複数寄せられたいうことです。日付が変わっても救助活動は続き…  小池咲良 記者  「午前2時40分です。観覧車が停止してから9時間ほど経過し、いま最後の1組が救助されました。現在、外はとても冷えていて、救助された方はすぐに毛布をかけられています」  緊急停止から約9時間が経った26日午前3時前、最後の乗客が救助されました。けが人はいなかったということです。  今回の対応について運営会社は…。  運営会社  「当初は手動での救助が行えていたので通報しなかったが、救助に時間がかかり、乗客の家族からも不安の声が上がり始めたので通報した。今回の対応については検証していく」  観覧車は26日、終日運休となっていて、復旧のめどは立っていないということです。 ◇◇◇◇◇◇

読売テレビ
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