2025年4月13日は満月!今年最小のマイクロムーンに注目だ!
花々が先始め、いよいよ春到来となった4月、満月がやってくる。今年で一番地球から遠い位置で起きるため、今年最も小さい満月となる。
小さく見えることからマイクロムーン、ミニマムムーンとよばれているが、見た目には、いつもの満月と変わらなく感じるかもしれない。
だが今年最少の満月は今回限りなので、ちょっと特別感のある月なので、この記事を見たら夜空を見上げて欲しいな。
アメリカの先住民が暮らしに役立てていた暦では、4月の満月を「ピンクムーン」と呼んでいた。
この名は、春に咲く「フロックス(クサキョウチクトウ)」というピンク色の野花にちなんでいる。
実際に月がピンク色になるわけではないが、そのやわらかな語感には、どこか春のぬくもりと命の目覚めを感じさせる。
4月は、新年度が始まり、環境ががらりと変わる季節でもある。希望と不安が入り混じる日々の中、夜空に浮かぶ満月が、いつもと変わらぬ静けさでそこにいてくれたら、勇気をもらえるよね。
この画像を大きなサイズで見るPhoto by:iStock今回のピンクムーンは、2025年の中で最も地球から遠い位置で起きる、マイクロムーン(ミニマムムーン)でもある。
月は地球の周りを完全な円ではなく楕円軌道で回っているため、地球との距離は常に変化している。
最も近いときに見える満月が「スーパームーン」、最も遠いときが「マイクロムーン」だ。
見た目にはさほど変化がかんじられないかもしれないが、今年最大の満月となる11月5日のスーパームーンと比較すると、視直径が約12%、面積は約23%も少ない。数値にするとかなり違うことがわかるだろう。
何より今年最少の月なので特別感がある。特別な何かをもたらしてくれる可能性だってアップするのだ。
この画像を大きなサイズで見る国立天文台ということで今年最少となるマイクロムーンで、新年度や新学期を明るく照らしてもらおうじゃないか。
満月の最大:2025年4月13日(日)午前9時22分頃観測に適した日時:前日の4月12日(土)の日の入りから4月15日(月)の月入りまで
月の大きさはいつ見るかによっても大きさが変化する。日の入り直後の東の地平線に近い位置では大きく見えるし、南の空を通過する時点では小さく見える。
4月12日の日の入り後は東の空、夜にかけては東南、南へと視線をそらし、明け方は西の空に注目だ。
今回の満月に付随して、金星が「明けの明星」となり、夜明け前の東の低空に姿を現す。
また、今回の満月は、おとめ座で最も明るい1等星「スピカ」が寄り添ってくれている。月明かりで見づらいかもしれないが、月の左下あたりに小さく青っぽく光っている星がスピカなので、見られたらラッキーだ。
その他、4月の天体情報は国立天文台のYoutubeチャンネルで確認しよう。
今回の満月は、バランスと美を司るとされる「てんびん座」で起こる。
春は、新しい出会いや変化が多く、心が揺れがちな季節だ。だからこそ、この満月は、自分と世界との“ちょうどいい距離”を見つける手助けをしてくれる。
がんばりすぎて疲れた人には、少し力を抜いてもいいんだよと、そっと伝えてくれるだろう。
逆に動きたいのに迷っている人には、「その一歩、踏み出してみようか」と月が背中を押してくれるかもしれない。
心の重心がふらついていると感じたら、夜空に浮かぶ満月に問いかけてみよう。今の自分を整えるヒントは、月の光の中に隠れている。