斬新「センチュリー“ミニバン”」に注目! “アルファード超え”のボディサイズ&「2列4人乗りの豪華内装」仕様も! 移動を快適にする“特許システム”搭載のビュイック「世紀」中国モデルとは?
中国では日本と全く異なるミニバンタイプの「センチュリー」が販売されています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
ミニバンの「センチュリー」とは?
トヨタの最高級車「センチュリー」は、富裕層を中心に愛されるモデルです。 現行の4代目では、セダンタイプに加えてSUVタイプが新たに追加されたのが最大の特徴で、伝統と革新を融合させた1台となっています。 一方、海外ではアメリカの乗用車ブランド「ビュイック」から、同じ“センチュリー”という車名のモデルが販売されています。
このクルマはどのような特徴を持つのでしょうか。
ビュイックはゼネラルモーターズ(GM)傘下のブランドで、日本や欧州市場からは撤退していますが、中国市場では好調な販売実績を誇り、ビュイックにとって最大の市場の1つとなっています。
GMと中国メーカーの合弁会社「上汽通用汽車」が販売するフラッグシップミニバンが、ビュイック「センチュリー(世紀)」です。
このモデルは2022年11月に発表され、中国の富裕層をターゲットとした大型ミニバンです。
2024年11月には一部改良が施され、“2025年モデル”が登場しました。
ボディサイズは全長5230mm×全幅1980mm×全高1867mm、ホイールベース3130mmで、トヨタ「アルファード」(全長4945-4950mm、全幅1850mm、全高1935-1950mm)よりもひと回り大きく、2024年4月に生産終了した「グランエース」(全長5300mm、全幅1970mm、全高1990mm)と同等の車格を誇ります。
外観はビュイックのデザイン哲学を体現しており、L字型のヘッドライトや横一文字に広がるテールライトが特徴的です。
滑らかな曲線を描くシルエットは、優雅さと洗練された印象を与えます。
超ロングホイールベースを活かした広々とした室内空間も魅力で、贅沢なスペースを活用したは3列シート6人乗り、3列シート7人乗り、さらに2列シート4人乗り仕様も用意されています。
2列シート仕様の後部座席には、スイッチで昇降する32インチの大型スクリーンが搭載され、後席のプライバシーを確保しています。
リアシートにはマッサージ機能付きキャプテンシートを採用し、18段階の電動調整、ヒーター、電動オットマンが備わっています。
また、13リットルの容量を持つ冷蔵庫や、流れ星を再現するプラネタリウム機能など、豪華な装備が充実。
さらに、二層ガラスや静音タイヤ、BOSE社のANCアクティブノイズリダクションテクノロジーなどで構成される特許取得済みの静音技術「Quiet-Tuning」を採用し、移動中も静かでリラックスできる環境を実現します。
コックピットには、メーターやナビゲーション表示が一体化した30インチの曲面スクリーンが搭載されており、視覚的に印象的です。
2025年モデルではAI音声アシスタントが追加され、無線(OTA)アップデートにも対応しています。
パワートレインは、2リッター直列4気筒ターボエンジンにモーターと9速ATを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。
最高出力174kW(237PS)、最大トルク350Nmを発生します。
車両価格は46万9900元(約926万円)から68万9000元(約1358万円)で販売されています。
なお、中国市場ではほかにも、レクサス「LM」や中国メーカー「ジーリー(吉利)」の「ジーカー009」などのラージクラスミニバンが展開されており、高級ミニバン市場は「激戦区」と呼べるほどの活況を呈しています。