崖のカプセルから地下400m超のホテルまで、世界のヤバい宿5選
ペルーの「聖なる谷」を400メートル下に見下ろす断崖絶壁の中腹につり下げられたカプセル型ホテル。(PHOTOGRAPH BY SKYLODGE)
この記事は『ナショナル ジオグラフィック トラベラー(UK)』により制作されました。
せっかくの冒険旅行も、荷物を置いて寝床についたら終わってしまうのはもったいない。スウェーデンの浮遊式ホテル、米国ワイオミング州の森林監視塔など、世界にはヤバいともいえる一風変わった宿泊施設が数多くある。
1. ペルーの断崖絶壁で一泊する
インカ人にとって多少のめまいは大した問題ではなかったようだ。彼らは山からの涼しい風が通る断崖絶壁に倉庫を作り、作物を貯蔵していた。マチュピチュは侵略者から守るために高い山の尾根に築かれたインカの都市だ。
そんなインカの人々にとっても「スカイロッジ・アドベンチャー・スイート」はきっと満足のいくものだろう。彼らの心のふるさとである「聖なる谷」(ペルーの古都クスコ郊外に位置するウルバンバ渓谷一帯)を約400メートル下に見下ろす断崖絶壁の中腹につり下げられた透明なカプセルから成る宿泊施設だ。
ここではチェックイン・チェックアウトも楽しみの一環だ。まずチェックインにはヴィア・フェラータ(イタリア語で「鉄の道」という意味)と呼ばれるワイヤーロープやはしごが固定された登山コースを登っていかなければならない。チェックアウトの時は、ジップラインを使い、身の毛もよだつような速さで崖を降りていく。
透明な客室からは大空を滑空するコンドルや、アマゾン川に向かって蛇行する茶色く濁ったウルバンバ川など雄大な景色を堪能できる。
2. スウェーデンの浮遊式ホテルに滞在する
スウェーデンにある浮遊式ホテル「ソルト&シル」の宿泊客は優しい波に揺られながら深い眠りへと誘われる。(PHOTOGRAPH BY TONY MEYER)
フローティング(浮遊式)ホテルは船酔いしそうと思われるかもしれないが、スウェーデン西岸の小さな島クラーデスホルメンの入り江にある「ソルト&シル」は、岩礁などによってスカゲラク海峡の荒波から守られているので、客室は優しく規則的に揺れるだけだ。嵐の中のトロール船を想像してはいけない。
クラーデスホルメンはかつてスウェーデンのニシン漁の中心地だった。ホテルに隣接するレストランでは、ニシンを中心に地元で獲れる海の幸を使った料理に力を入れており、何種類ものニシン料理をビュッフェで楽しめる。
食べたら客室に戻って休もう。波が深い眠りへと誘ってくれるだろう。朝目覚めたら、客室に備え付けられたはしごを下りて海でひと泳ぎするのもおすすめだ。(参考記事:「観光地から足を延ばして訪れたい、ヨーロッパ魅惑の小さな村 7選」)