無料でAI透かしを除去できる「Remove-AI-Watermarks」、画像から可視(Gemini)および不可視(SynthID、C2PA、EXIF)のいずれも削除可能
AI生成画像にはGeminiのように見える透かしが入る場合だけでなく、SynthID・C2PA・EXIFなどの見えない情報が埋め込まれており、偽情報対策やコンテンツ管理の手段として使われています。こうした可視・不可視のAI透かしを処理できる無料のオープンソースツール「Remove-AI-Watermarks」が公開されています。
AI watermark remover - Remove AI watermarks from images online | RAIW
https://raiw.cc/wiltodelta/remove-ai-watermarks: CLI and Python library to strip visible and invisible AI watermarks and provenance metadata (SynthID, C2PA, EXIF/XMP "Made with AI", Gemini sparkle) from AI-generated images https://github.com/wiltodelta/remove-ai-watermarks
◆AI透かしについて
AI画像生成サービスが画像に埋め込む情報は、以下の3種類でAI生成の判別情報として利用されています。・可視透かし
GeminiのスパークルロゴやDoubaoの「豆包AI生成」テキストのように画像上に直接描画された視覚的に確認できるもの。・不可視透かし
SynthID・Stable Signature・Tree-Ringのように、画像の色や輝度データに埋め込まれた視覚的に認識できないもの。・メタデータ:
EXIFタグ・C2PA・XMP DigitalSourceTypeなど画像ファイルのメタデータとして埋め込まれているもの。◆Remove-AI-Watermarksの機能
コマンドオプションを利用することで以下の機能が利用できます。・all:可視透かし・不可視透かし・メタデータを一括除去
・batch:ディレクトリ内を一括処理 ・visible:可視透かしのみ除去 ・invisible:不可視透かしのみ除去 ・metadata:メタデータの確認 ・remove:メタデータの削除 ・identify:透かしを解析 ・erase:任意位置の可視透かしを座標指定で除去◆Remove-AI-Watermarksの導入方法
今回はWindowsにDocker DesktopとPythonを用意した上で、Git Bashのプロンプトを用いて構築します。pipxをインストールしてから、pipxを利用してRemove-AI-Watermarksをインストールします。pip install pipx #パスの確認コマンド pipx ensurepath #Remove-AI-Watermarksのインストール pipx install git+https://github.com/wiltodelta/remove-ai-watermarks.git #GPUを利用する場合は以下のコマンドが安定して動作します pipx install --backend pip "remove-ai-watermarks[gpu]==0.6.5"
◆Remove-AI-Watermarksの使い方 Geminiで生成した画像を用意、画像の右下にGemini特有のスパークルロゴが確認できます。
「identify」オプションを付けて画像を解析。
remove-ai-watermarks identify 【画像ファイル名】
結果はAI生成の可能性が高い、なおかつGoogle系のAIで生成されたものであると表示されました。
「all」オプションで全ての透かし・メタデータを削除するためのコマンドを実行。もし不足しているライブラリがある場合はインストールコマンドが表示されるので、インストール後に再実行します。
remove-ai-watermarks all 【画像ファイル名】 -o 【出力ファイル名】
以下のようにウォーターマークが削除された画像が生成されました。
不可視透かしやタグなどが残っていないか、再度「identify」オプションを付けて画像を解析。
remove-ai-watermarks identify 【出力された画像ファイル名】
結果AI生成かどうか「判別不能」と表示され、AI透かしが存在しないという結果になりました。
◆Remove-AI-Watermarksに対する議論 ソーシャル系ニュースサイトのHacker Newsでは、Remove-AI-Watermarksについての活発な議論が行われており、プライバシーの観点から「デジタルな行動をバーコードのように追跡されることを受け入れるべきではない」というツールを肯定する意見や、悪用されることに関して「AI加工画像を本物と主張しやすくなる」という懸念が投稿されています。
なお、READMEには「合法的な使用のみを目的としています」と明記されています。AIラベルを除去して人間作成として偽装することは、法律に違反する可能性があり注意が必要です。
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