なぜ、ゆりやんレトリィバァさんは次々と常識の壁をぶち破っていけるのか #エキスパートトピ

中西正男芸能記者
(写真:REX/アフロ)

ピン芸人のゆりやんレトリィバァさんがYURIYAN RETRIEVER名義でユニバーサルミュージックからメジャーデビューすることが11日に発表されました。デビュー曲「YURIYAN TIME」を16日に配信リリースします。アメリカのオーディション番組「America's Got Talent」を沸かせ、Netflixドラマ「極悪女王」に主演。そしてメジャーデビュー。なぜゆりやんさんは次々と新たなステージで結果を出し続けられるのでしょうか。

ココがポイント

「アリアナ・グランデみたいになりたい」と話をしたところ、その話がユニバーサルミュージックに伝わり、メジャーデビューに出典:音楽ナタリー 2025/7/11(金)

ゆりやんさんの推薦人としてVTR出演していたレイザーラモンRGさんが、彼女のことを「バケモン」と表現していました。出典:東洋経済オンライン 2019/6/30(日)

アカデミー賞の受賞シーンのネタをやってるんですけど(中略)実際にアカデミー賞を受賞して、そのシーンを本当にやってみたい出典:中西正男 2019/6/16(日)

エキスパートの補足・見解

2013年、NSC大阪校を35期生首席として卒業。当初はホンワカしたルックスから「山田花子二世」などとも言われていました。

ただ、見る見るうちに色合いが変わっていきました。

大御所芸人さんが司会を務める大阪の番組でいきなりスタジオから姿を消す。みんなが狼狽する中、ボケとして平然と戻ってくる。収録後、共演芸人さんが口々に「すごいわ…」と漏らしていました。

19年、吉本興業が闇営業騒動に見舞われました。その中で、芸人仲間から「ものが違う」と評価を上げたのがゆりやんさんでした。

当時は、劇場周辺などで芸人さんに記者が直撃する映像も多数放送されていました。ゆりやんさんにディレクターさんがマイクを向けます。真面目にインタビューを受け、笑いへの思い、吉本興業への思いを語る。感極まったのか下を向いて目頭を押さえるゆりやんさん。

意外な一面を見たと視聴者が感じたであろう直後顔を上げる。まぶたをひっくり返したおとぼけ度マックスの顔をカメラに向け世の中の全てを小バカにします。

会社の一大事すらもフリにして笑いを生む。

面白さのために常識を踏みしめる胆力。そこがゆりやんさんの動力であり、排気量からすると、まだまだ道半ばでもあるはずです。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」特別賞など受賞。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?。この連載と連動したYouTubeチャンネル「芸能記者・中西正男の正味の話」を展開中。原稿の裏話やよりリアルに説明する動画を日々アップ。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。
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