120万円の値上げはどうなの? ついに全グレード買えるようになった日産アリアに思うことは?
/ コラム
本来は備蓄米だった古古古米を流通させ、価格の安定を図っているニッポンのコメ市場。新米はどこに行ったのかという話題はさておき、古古古米と同時期登場にもかかわらず、新米並みに値上がったのが2022年登場の日産 アリアだ!!※本稿は2025年6月のものです文:渡辺陽一郎/写真:日産、ベストカー編集部初出:『ベストカー』2025年7月26日号※中古相場は荻原文博氏調べ※2025年累計販売台数は1~5月
※主要諸元中のMはモーター
【画像ギャラリー】全グレード勢揃い&NISMOも追加!! でも……乗り味より値上げが気になる日産 アリア(16枚)全長4595×全幅1850×全高1655mm、2180kg、M(前218ps/218ps)、バッテリー容量91kWh、一充電航続距離610km (B9 e-4ORCE)
●DATA・2025年累計販売/753台・2022年式中古相場/約285万~約594万円
・主な変更履歴/2024年3月:NISMO追加(6月発売)&最上級グレードのB9プレミアの追加
●デビュー時の印象
2021年6月に特別仕様車のリミテッドを先行発売。その後は納期が遅れグレードの発売も限定的だった。それでも本格的なSUVスタイルのEVで注目された。
●現在の味&評価
発売当初は購入可能なグレードが限られたが、2024年3月になると、B9 e-4ORCEプレミアなども含めて全グレードを買えるようになり、さらにNISMOも加わった。
アリアの先行発売は2021年だが、全グレードを選べるようになったのは最近だ。したがって改良は基本的に行われていない。
それでもB6・2WDは値上げされた。2021年11月の発表時の価格は539万円だったが、受注の停止期間を経て2024年3月に販売を再開した時は659万100円だ。
国が交付する補助金額は、2021年の時点では85万円、今は89万円だが、約120万円の値上げは大きい。アリアの機能に変化はなくても割高感が強まった。
●日産 アリア採点チェック(登場時→現在)・パワーユニット:7点→7点・ハンドリング:8点→8点・乗り心地:6点→6点・運転支援機能:7点→7点・コスパ:5点→3点
★総評:味より値上げが問題