フジ検証番組スタッフに「急逝」報道 詳細について回答拒否の姿勢にまたも高まる“隠ぺい”体質批判

 フジテレビ『Live News イット!』のスタッフであり、中居正広氏と元女性アナウンサーをめぐる一連のトラブルを検証する番組も手がけたディレクターが、9月上旬に急逝していたことが明らかになった。

「報じたのは、9月8日配信の『FRIDAYデジタル』です。亡くなったのは、2011年からフジテレビの情報番組やニュース番組に携わってきた外部のベテランディレクターで、59歳でした。

 夏休みで訪れていた北海道で脳出血に倒れ、そのまま帰らぬ人となりました」(芸能ジャーナリスト、以下同)

 訃報が『イット!』の関係者に伝わった際、ささやかれたのは、“過重労働”や“過労死”といった言葉だったという。

「このディレクターは、7月6日に放送されたフジテレビ問題の検証特番でVTR作りを担当していました。『イット!』を続けながら特番の制作も兼務していたことで、『おれ、CXの社員じゃないのに、こんなの作りたくないよ』とボヤいていたとの報道もあります」

 同誌がフジテレビに問い合わせたところ、スタッフの死亡を認めたうえで「それ以上の詳細につきましては、ご本人のプライバシーに関わる内容となるため、回答を差し控えさせていただきます」と、取材をシャットアウトされたという。

 この対応について、Xでは批判の声が相次いでいる。

《やはりフジテレビのコンプライアンス部門は機能していない》

《好転の材料が何もない》

《本件に関しても第三者委員会を設立したほうがいい》

《結局変わってない》

 など、フジテレビの“隠ぺい”するかのような姿勢に疑問の声が多く寄せられている。同局が「プライバシー保護」を理由に取材に応じなかったのは、今回が初めてではない。

「そもそも、フジを根幹から揺るがせた、中居正広氏と元女性アナウンサーのトラブルでも、当初、当時の港浩一社長らは、一連の事案を把握しておきながら、女性の心身の回復とプライバシー保護を理由に、コンプライアンス部門の担当者に知らせていませんでした。社内のごく限られたメンバーのみの間で、適切な対応をとることなく被害女性を追い詰めていったのです。

 これまでもそういった姿勢を指摘されてきたなかで、今回の対応が適切なのかどうか、視聴者は厳しい目を向けています」(芸能プロ関係者)

 フジテレビの“改革”はどこまで進んでいるのだろうかーー。

関連記事: