米国株式市場=S&P500ほぼ横ばい、月間では23年11月以来最大の上昇率
米国株式市場では、S&P総合500種は不安定な取引の中をほぼ横ばいで取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場では、S&P総合500種は不安定な取引の中をほぼ横ばいで取引を終えた。ただ、月間では2023年11月以来の上昇率を記録した。ナスダックも23年11月以来最大の月間上昇率となった。
トランプ米大統領は30日、中国が相互に関税率を引き下げる米国との合意のほか、重要鉱物の取引に関する合意にも違反したと主張し、中国に対し厳しい措置を取る可能性を示唆した。 もっと見る
ただその後、中国の習近平国家主席と会談し見解の相違を解消することに期待していると表明したことを受け、株価は下げ幅を縮小した。
インガルス・アンド・スナイダーのシニア・ポートフォリオ・ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は、関税は市場にとって依然として問題だと指摘した。
トランプ大統領の不安定な貿易政策が投資家を不安にさせ、株価は5月は不安定に推移したが、トランプ大統領の姿勢の軟化や好調な企業業績、落ち着いたインフレ指標により、S&P500は4月の安値から回復した。
個別銘柄では、化粧品小売り大手のアルタ・ビューティー(ULTA.O), opens new tabが11.8%急伸。四半期決算が予想を上回ったことを受けて年間利益見通しを引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.14対1で上回った。ナスダックでは、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.43対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は193億4000万株。過去20営業日の平均は約180億株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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