ついにシャオミから小型ハイエンドタブレットが登場! ゲーミングタブレットとしてはどんな感じ?

 シャオミが、約8.8インチのコンパクトサイズながら高性能を備えたタブレット「Xiaomi Pad Mini」を発売しました。今回は短期間ながら、先行してお借りした際の使用感を紹介します。

 「Xiaomi Pad Mini」は、中国でゲーミングタブレットとして発売されている「REDMI K Pad」をベースにしたモデル。グローバル向けではビジネス用途を前面に打ち出していますが、スペックはほとんど同等。実際にはゲーム用途でも十分に活躍できる高性能タブレットです。

REDMI K Pad。Xiaomi Pad Miniにはないグリーンがヒーローカラー

 筆者は普段、自宅で小型タブレットを使い、音楽ゲームやオープンワールドRPGをよくプレイしています。特に後者は端末の処理性能が求められるジャンルですが、「Xiaomi Pad Mini」はメディアテック製のハイエンドチップセット「Dimensity 9400+」を搭載しており、動作は非常に快適。重いタイトルでもストレスなく遊べました。

 本機でうれしいのが、USB Type-Cポートを2カ所に備えている点。バッテリー容量は7500mAhと大きめですが、ゲームプレイ中はどうしても減りが早くなります。筆者のようにイヤホンでプレイするスタイルでも、充電しながらイヤホンが使えるのは大きな魅力でした。

 一方で少し惜しいのが、バイパス充電(ダイレクト給電)に対応していないように思える点です。バイパス充電とは、充電器からの電力をバッテリーを介さずに直接システムへ供給する機能のこと。

 後日、「Xiaomi EXPO」で関係者に確認した際には「対応している」との回答を得ましたが、体感としてはバイパス充電ではない印象でした。ビジネス用途を重視した設計方針と考えれば理解はできますが、ゲーミングタブレットとしては少し惜しい部分です。

REDMI K Padは「旁路充电 Plus(バイパス充電Plus)」としてアピールしている
Xiaomi Pad Miniは特にそういったアピールはされていない
一応、発熱を抑える「低速充電モード」は用意されている

 ゲーム中は、高性能チップを搭載しているにもかかわらず、本体の発熱は思っていたよりも穏やか。チップセットを中央に配置した構造のおかげか、長時間プレイしても“持てないほど熱くなる”ことはありませんでした。実際のプレイ中も高いフレームレートを安定して維持しており、快適そのものです。

 スピーカーの位置もよく考えられており、横持ち時に手で塞がない上部に配置されています。イヤホンを使わずにプレイしても、しっかりと音が届く設計です。

 ディスプレイはLCDながら3K解像度に対応。最大165Hzに対応しており、発色やコントラストも自然で、室内でのゲームプレイや動画視聴なら十分に満足できる画質です。

165FPS出ると思っていたゲームが最大120FPSだった点が少し気になる……
こちらは最大90FPS対応のオープンワールドRPG。エフェクトが多い戦闘中も平均89FPSと十分だった

 「Xiaomi Pad Mini」は、片手で持てるサイズに高い処理性能と利便性を詰め込んだ小型ハイエンドタブレット。ゲームも快適に楽しめる実力を備えており、コンパクトながら完成度の高い1台という印象でした。

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