赤沢氏「合意の結論に直ちに結びつかず」、対米交渉を首相に報告
[東京 8日 ロイター] - 赤沢亮正経済再生担当相は8日夕、5回目の対米関税交渉の内容を石破茂首相に報告した後記者団の取材に応じ、一致点を見いせないまま両国首脳が会談した場合、「あり得るべき合意の結論に直ちに結びつくことにはなかなかならないだろう」と語った。「今回やろうとする合意は、そう単純なものではない」と述べた。
石破首相とトランプ米大統領は15日からカナダで始まる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で会談することを申し合わせている。日本は同会談で合意することを視野に米国との協議を進めているが、赤沢氏はベセント財務長官らとの会談が終わった米国時間6日、「一致点は見いだせていない」と記者団に明らかにしていた。
石破首相への報告を終えた赤沢氏は、「今後の進め方についてご指示をいただいた」と述べた。「全体のパッケージとして一致点が見つかるような方向が出てくれば、(石破)総理とトランプ大統領に話していただくということはあると思う」とした。
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「引き続き貿易の拡大とか非関税措置、経済安全保障上の協力についての議論を精力的に積み重ねてきている。その内容について説明を申し上げ、今後の進め方についてご指示をいただいた」と報道陣に語った。
主要7カ国(G7)首脳会議を控え、日米両首脳が直接交渉する可能性については「今回やろうとする合意は、そう単純なものではない」と指摘。「全体のパッケージとして一致点が見つかるような方向が出てくれば、(石破)総理とトランプ大統領に話していただくということはあると思う」とした。
対米交渉を巡り、赤沢担当相は「米国の一連の追加関税措置は遺憾であるという我が国の立場に変更はない」との認識も併せて示し、「その考え方に沿って私がベストを尽くして協議を続ける」と語った。
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