米成長見通し上方修正、雇用増はペース鈍化へ-NABEエコノミスト

Jarrell Dillard

全米企業エコノミスト協会(NABE)の調査によると、エコノミストは今年と来年の米国経済成長率見通しを引き上げた。一方、雇用の伸びについては引き続き鈍化を見込んでいる。 

  13日に公表されたリポートによれば、インフレ調整後の国内総生産(GDP)は今年1.8%増加する見通しで、6月時点の予測値である1.3%増から上方修正された。企業投資の見通しが大幅に改善したことが背景にある。2026年についても、同程度の成長が見込まれている。

  NABEのパネル調査では、今年の雇用者数の増加規模は月間平均6万人と予想されており、数カ月前に予測されていた8万7000人から下方修正となった。雇用の伸びはここ数カ月で顕著に鈍化しており、これを受けて米金融当局は9月に利下げを実施した。

  調査回答者は、米当局が年内に追加で0.25ポイント利下げを行い、26年には計0.75ポイントの利下げを実施すると見込んでいる。

  今年はトランプ大統領による大幅かつ頻繁な政策変更が続いたこともあり、米経済の先行きを予測するのはとりわけ困難だ。

  調査回答者の見通しでは、インフレ率は来年も米当局の目標である2%を上回る水準で推移すると予想されている。ただし、個人消費支出(PCE)物価指数は、今年の3%から26年末には2.5%まで低下すると見込まれている。

  本調査は9月17日から25日にかけて実施され、40人の専門家が回答した。

原題:NABE Economists Mark Up US Growth Forecasts, See Tepid Job Gains

(抜粋)

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