米国は対ロシア制裁強化も辞さず、和平につながるなら-ベッセント氏
Daniel Flatley
- ロシア制裁、「最大限の効果もたらすべく積極的に活用される」
- 対イラン制裁も強化、石油セクターを「シャットダウン」へ-長官
ベッセント米財務長官は6日、ウクライナでの停戦につながるのであれば、米国はロシア産エネルギーへの追加制裁も辞さないと述べた。
ベッセント氏はニューヨークのエコノミッククラブで講演。対ロシア制裁はトランプ大統領の指示に基づき、「即時に最大限の効果をもたらすべく明示的かつ積極的に活用される」と話した。
トランプ米政権はウクライナに対し、ロシアとの停戦交渉のテーブルに着くよう求めている。ベッセント氏は対ロシア制裁を強化すれば、米国は交渉でより大きな影響力を持つことができるかもしれないとの考えを示した。
その上で、バイデン前政権はガス価格の上昇を懸念してロシア産エネルギーへの制裁強化に踏み切らなかったと、ベッセント氏は批判。相応の制裁なくして、「過去3年間にわたる米国による相当規模の軍事・財政支援」に何の意味があったのかと問いかけた。
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米国はイランへ制裁を強化するともベッセント氏は発言。「あらかじめ決まったベンチマークとタイムライン」を使ってイランの石油セクターを「シャットダウン」すると語った。
「イランを再び破産させることは、われわれの新たな制裁政策の始まりとなる」と続けた。
原題:US Won’t Hesitate on Russia and Iran Sanctions, Bessent Says (1)(抜粋)
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