「もうほとんど目が見えない」ものまね芸人・コージー冨田が明かす“ビールが永遠に飲める”糖尿病の恐怖とそれでもポジティブに闘病できているワケ(集英社オンライン)
――糖尿病の発症はいつだったんですか? コージー冨田(以下、同) 25〜6歳のときにやたら喉が渇いたんですよ。そのときに糖尿じゃないかなと思って、病院で血糖値を測ったら基準が110のところ270もあって「立派な糖尿病」と言われました。 でも、病気と知っても何も思わなかったですね。なぜかというと、苦しくないから。喉が乾く程度で、他に症状が特になかったので、病気の実感がなかったです。 ――考えられる原因は何かありましたか? 食べすぎが原因ですね。当時、お店をやっていて営業が終わってから深夜に食事をするんですけど、お腹いっぱい食べていましたね。お酒はまったく飲んでおらず、実は糖尿病になってから飲むようになりました。 ――えっ、糖尿病になってからアルコールデビューですか!? すごく喉が渇くから、ビールなんて永遠に飲めちゃうんですよ(笑)。酔う感覚を知ったのも病気になってからなんです。酔うってこんなに楽しいのかって。 ――医師から止められなかったんですか? もちろん止められましたよ。お酒、タバコはやめたほうがいいと言われたし。でも結局、量の問題なんですよね。甘いモノも食べちゃいけないわけでなく、食べすぎがダメなんですよ。体の中に入ったら、甘いモノだろうが何だろうがすべてブドウ糖に変わる。だから、結局バランスなんです。 ――糖尿病の治療というと、まずインスリン注射が思い浮かびますが、いつから打っているんですか? 嫌だったんですけど、40歳頃から打ち始めました。糖尿病は、「しめじ」と言って、神経症、目の衰え、腎臓、この3つがどんどん悪くなっていき、普通の生活ができなくなってくるんです。 まず、足の感覚がまったくなくなっちゃって。神経障害になっていたんですね。ある日、ホットカーペットで寝ていて、火傷して水ぶくれになって。でも足の感覚がないから「熱い」とまったく気が付かなかったこともありましたね。 ――注射は痛くないんですか? 針はものすごく細いので痛くはないです。インスリンは2種類あって朝起きたときと、食事のときに打っています。