「トランプスマホ」は価格が高く、見た目も異なり、米国製ではないと報じられる
米The Vergeが確認した「T1」の実機モデルは、トランプモバイル公式サイトで現在も案内されている仕様や価格と食い違っていた──。
トランプ氏関連事業を手掛けるトランプモバイルの幹部は先月、発売間近のモデルだとするスマートフォン「T1」を米The Vergeに披露した。だが、その端末は現在もT1の購入ページに掲載されている製品画像とは大きく異なっていた。特にカメラ部のデザインは、別の機種のように見えるほどだ。
The Vergeによると、同誌はトランプモバイル幹部2人にビデオ通話で取材し、その場で端末を確認したという。T1を巡っては、2025年末としていた2度目の発売予定時期が過ぎても状況説明がなく、本当に発売されるのか疑問視する声が出ていた。
トランプモバイルは、繰り返しのコメント要請に応じていない。
The Vergeは今週、このT1とみられる端末について、米連邦通信委員会(FCC)の認証文書も確認した。文書によると、「スマート・ガジェッツ・グローバル」という企業の端末が1月にFCC認証を取得しており、同社CEOとしてトランプモバイル幹部のエリック・トーマス氏の名が記載されていた。
ただし、スマート・ガジェッツ・グローバルのWebサイトにはほとんど情報がなく、技術系のストック画像が並ぶ程度だ。掲載されているAIチャットボットもT1に関する情報を示せず、The Vergeは同社に質問を送ったものの、回答は得られていないという。
3月27日時点でも、T1の製品ページには発売時期として「年内」と記載されている。前年と同じ表現のままだ。
トランプモバイルは2025年6月に始動し、月額47.45ドルの携帯電話プランを打ち出した。現在はアップルやサムスンの整備済みスマートフォンも369〜629ドルで販売している。
T1は当初、「米国内で製造する」とうたわれ、2025年8月に発売予定とされていた。だが、大規模なスマートフォン生産を米国内で実現するのは現実的でないことが明らかになると、トランプモバイルは「米国製」という表現を取り下げた。現在は「Proudly American」(誇り高いアメリカ的)と記載するだけで、海外生産の端末においてそれが何を意味するのかは明示していない。
The Vergeは2月時点で、販売関係者が3月の投入を視野に入れていると報じていた。しかし、3月も後半に入ってなお、T1発売に関する新たな発表はない。
公式サイトによると、T1は6.25型のパンチホール型AMOLEDディスプレイ、5000万画素のメインカメラと2基の200万画素カメラ、1600万画素のフロントカメラ、5000mAhバッテリー、指紋認証、顔認証、256GBの拡張可能ストレージを備えるとしている。
一方、The Vergeがビデオ通話越しに確認した実機モデルは、こうした仕様とも食い違っていた。画面はやや大きく見え、左右端が湾曲した「ウォーターフォール」型ディスプレイを採用。カメラは縦並び配置になっていたという。搭載プロセッサはクアルコムのSnapdragon 7シリーズ、ストレージは512GB、前面カメラは5000万画素になると説明された。
また、発売時には「T1」ロゴは外される一方、星条旗を思わせる意匠は残る見通しという。
トランプモバイルは現在もT1について100ドルの予約金を受け付けており、本体価格は総額499ドルと案内している。だが、実際には値上げされる見通しだという。すでに予約金を支払った購入希望者は499ドルに据え置かれる一方、これから購入する人は、より高い価格を支払うことになるようだ。最終的な価格は明らかになっていないが、The Vergeによると1000ドル未満には収まるという。
トランプモバイル幹部はThe Vergeに対し、T1の遅れについて「急いで市場投入する予定だった当初のエントリーモデルを見送り、時間をかける判断をしたためだ」と説明した。製造については「信頼できる国」で行い、最終組み立ては米フロリダ州で実施するとしている。ただし、その「信頼できる国」がどの国を指すのか、なぜその国がT1の大半の組み立てを担うのかは明らかになっていない。
The Vergeでは、現在のT1の写真を含む詳細なレポートを公開している。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。