「ホエイ奪い合い」で日本が“買い負け”?プロテイン急騰の背景に“痩せ薬”と“円安”…売り場には変化も(TBS NEWS DIG Powered by JNN)

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筋トレの必需品ともいえる「プロテイン」。健康志向の高まりとともに手に取る人も多くなっているかと思いますが、いま、その値段が急上昇しています。背景には海の向こうの意外な事情がありました。 観客が送る熱い掛け声に次々にポーズをとって審査員にアピールする選手たち。鍛え上げた肉体の美しさを競う「フィジーク」です。 中でも、ひときわ会場の注目を集めていたのが、4つのクラスに出場した吉岡洸さん(25)。この日は、なんと三冠を達成。別の大会では、日本一に輝いたこともある実力者です。 この肉体美の秘訣は、毎日の食事にあります。 吉岡洸さん 「きょうはいつも食べている、鶏肉と野菜と、ご飯を食べます」 材料はすべて計量。徹底した栄養管理もトレーニングの一部です。 一方、最近は食費を抑える工夫も欠かせないといいます。冷凍庫に入っていたのは、まとめ買いした大量の鶏肉。 吉岡洸さん 「なるべくコストを抑えて買いたい」 さらに吉岡さんを悩ませているのが… 吉岡洸さん 「数年前からプロテインを買っている。比べると結構、値上げしている」 トレーニングに欠かせないプロテインの値上げ。 大手の明治は、6月から関連商品の価格を6%から28%引き上げ。さらに今月からは、内容量を減らす“実質値上げ”に踏み切りました。 吉岡洸さん 「ちょっと買うのを躊躇したり、鶏肉だったり、食べ物から(たんぱく質を)取ることが多い」 急激な値上がりのワケは? 製造メーカーの研究所を訪ねると… 明治 研究本部 栃木俊明さん 「これがホエイタンパクの原料。原料価格が上がっている」 プロテインの主な原料となるのが、牛乳由来の「ホエイ」。その価格は、2年前と比べて3倍以上に上昇しているといいます。 背景にあるのが、アメリカで急速に広がった、ある薬です。 明治 研究本部 栃木俊明さん 「アメリカを中心として一部、やせ薬のようなものの需要が高まって、ホエイタンパクを摂取するようにお医者様から勧められて、非常に需要が伸びている」 アメリカやブラジルでは、「マンジャロ」などの糖尿病治療薬「GLP-1を減量目的で使う人が増加。 薬によって食事量が減ると、筋肉も落ちやすくなるため、タンパク質を補おうとプロテインを摂取する人が急激に増えているというのです。 さらに… 明治 研究本部 栃木俊明さん 「特に日本は円安の影響も含め、買いにくい状況になっている」 海外で需要が高まる一方、円安で日本の購買力は低下。“ホエイの奪い合い”で、“買い負け”が起きているといいます。 高騰がつづくなか、売り場ではある変化が… 記者 「たくさんのプロテインが並んだこちらの棚。その中でも特に大きな面積を占めているのが、こちらソイプロテイン。大豆由来のプロテインです」 大豆を原料とする「ソイプロテイン」。ホエイと比べて6割ほど安い商品もあり、売り場で存在感を増しています。 ウエルシア 橋本菜緒さん 「ホエイのほうが若干高めで、ソイのほうが手に取りやすいものが多い印象」 ソイはホエイに比べ、タンパク質の吸収はゆっくりですが、長く摂り続けた場合、筋肉づくりに大きな差はないといいます。 ただ… 明治 研究本部 栃木俊明さん 「さらに大豆の需要が増えて価格が上がるようなら、新しいタンパク源のようなものが求められていくかと思います」 理想のカラダと値札とのにらめっこ。筋肉を維持するための悩みは、今後も続きそうです。

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