突如、コロラド州の夜空を切り裂いた真っ白なビーム…。これ何?

Image: Mike Lewinski

サムネイルの写真はAIなどではなく、実際に撮影されたものです。

2025年5月17日、アメリカ・コロラド州で磁気嵐の影響によるオーロラが観測されました。が、天文学者たちはオーロラではない謎の光も目撃しました。夜空を切り裂く白いビーム

これなんですか?

ビーーーーーーム!

謎ビームが出現したのは、アメリカ現地時間で5月17日の午後11時半頃。SNSでは「この光なに?」スレも出現。

オーロラ観測中、謎ビームの一部始終を長時間露光で撮影したコロラド在住の写真家、Mike Lewinski氏は

北の地平線の低いエリアにオーロラが見えていたと思ったら、急に明るい光が空を裂きました。ロケットの大気圏突入のような動きで、空の高いところから地平線へと降下していきました。

と、メディアの取材にコメントしています。

Facebookの投稿では、STEVE(スティーブ)と呼ばれる発光現象ではないか?という意見もありましたが、Lewinski氏の例えが正解でした。

直前に中国からロケット打ち上げ

謎の白ビームが夜空を切り裂く1時間ほど前のこと、中国の宇宙企業Landscapeが、中国の酒泉衛星発射センターからロケット朱雀2号(Zhuque-2E)を打ち上げていました。

この打ち上げ後のロケット、朱雀2号が大気圏に再突入していく過程で、白ビームが発生した可能性があるとみられています。宇宙飛行士のJonathan McDowell氏は、燃料の破棄によって生じた可能性があると解説しています。

宇宙企業によるロケットの打ち上げが、天文観測者を困惑させたのは今回が初めてではありません。以前にもSpaceX社のFalcon 9ロケットは、夜空に目もくらむような渦巻き模様を作り出しました。今後、さらに謎めいた天体現象を見ることになることでしょう。

Source: Space.com

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