米コーネル大学のレイプ疑惑、被害者がネット上で「攻撃を受けている」と弁護士が警告
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2024年に米ニューヨーク州のコーネル大学で女性が集団レイプされた疑いの事件について、この女性の弁護士は2日、女性の身元を特定しようとするいわゆる「インターネット探偵」の動きが活発化し、女性への攻撃が相次いでいるため、女性が「精神的に不安定な状態にある」と述べた。
裁判書類で「ジェイン・ドウ(女性を匿名で表す呼び方)」と呼ばれているこの女性は9月16日、同大学のフラタニティ・ハウス(男子学生の交流用家屋)で2024年に、複数の人物に薬物を盛られレイプされたとして、民事訴訟を起こした。
「ジェイン・ドウ」の代理人、トーマス・ジュフラ弁護士によると、ジェイン・ドウはフラタニティ・ハウスに到着した時に「泥酔」しており、「同意能力がなかった」と主張している。
裁判資料によると、ジェイン・ドウは2024年10月19日の夜、男子学生フラタニティ(社交サークル)「カイ・ファイ」のコーネル大学支部の会員7人が、アルコール飲料と麻酔薬ケタミンが関与する事件で自分を暴行したと主張している。
この事件をめぐっては政治コメンテーターの1人が、加害者とされる男性たちは起訴されていないにもかかわらず名前が公表されているのに、ジェイン・ドウが匿名でいるのは不公平だと主張し、その正体を暴くと宣言している。
ジュフラ弁護士は2日、CNNのインタビューに応じ、「彼女はソーシャルメディア上で攻撃されており、大勢が彼女の身元を特定しようとしている」と述べた。
また、別の女性が「誤って」ジェイン・ドウとして特定されているとも話した。
一方で、ジェイン・ドウを支援する動きも勢いを増している。
ソーシャルメディアには、「私がジェイン・ドウです」というタイトルで動画を投稿しすることで、ジェイン・ドウの身元を隠そうとする女性たちの投稿があふれている。
これには、名前をインターネットで検索しづらくしようという意図がある。連帯のメッセージには、女性たちが自身の性的暴行体験を詳しく語る動画も含まれている。
「インターネット探偵」たちは、「コーネル・セブン」と呼ばれる加害者とされる7人の住所も特定しようとしている。これまでに、少なくとも1件の人違いが発生した。
ニュースメディア「フリープレス」によると、男性の1人と同姓同名の現役米海兵隊軍曹に、誤ってこの事件の訴状が送付されたため、罵詈雑言や脅迫が殺到したという。
州司法長官が捜査を担当
BBCがアメリカで提携するCBSのインタビューでジュフラ弁護士は、当時20歳だったジェイン・ドウは、フラタニティ・ハウスに到着した際に泥酔状態だったため、同意を与えることができなかったと主張した。
また、ジェイン・ドウはレイプされる前に麻酔薬ケタミンを服用するよう圧力をかけられたと、説明した。
ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は2日、同州のレティシア・ジェイムズ司法長官がこの事件の捜査を担当すると発表した。
ホークル知事は記者会見で、コーネル大学の所在地、トンプキンス郡の検事によるこの事件の捜査指揮能力について、「信頼を失った」と述べた。
「この若い女性はすでに言葉では言い表せないほどの苦難を経験していたにもかかわらず、あらゆる場面で、彼女を守る義務のある人々や組織に見捨てられた」と知事は批判した。
知事はさらに、被害者とされる人物が自主的にアルコール飲料や薬物を摂取した場合に、加害者をレイプ罪で起訴することが困難になるという州法の「抜け穴」をふさぐと約束した。
米メディアが入手したコーネル大の懲戒調査記録によると、ジェイン・ドウはコーネル大学警察にこの件を通報した際の事情聴取で、「私は事実上、セックスドールだった。それは悲しいことだが、残念ながら私はそのようなことに不慣れで、これまでそんな経験はしたことがなかった」と話していた。
また、加害者たちが「まるでライオンのようだった」ため、「自分はまるで餌だと思った」とも述べていた。