トランプ氏、EUの交渉加速を「前向きな動き」と評価-異例の称賛

Hadriana Lowenkron

米国のトランプ大統領は、合意に至らなければ欧州連合(EU)に対し50%の関税賦課を警告する中、EUが通商交渉を加速させているとして前向きな評価を示した。

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  トランプ氏は27日、ソーシャルメディアへの投稿で、「EUから会合日程を早急に決めたいとの要請があったと報告を受けた。これは前向きな動きであり、中国に対する要求と同じく、欧州諸国もようやく米国との貿易を開放することを望んでいる」と述べた。 

  同氏はEUに対して50%関税の方針を表明したが、欧州委員会のフォンデアライエン委員長との最近の電話会談で通商交渉の加速への合意が得られたことから、同関税の発動期限を7月9日まで延期した。

  トランプ氏がEUを称賛することは異例で、これまではEUは米国をだますための仕組みだと批判してきた。

  欧州委員会は、新たな通商戦略において、関税や非関税障壁だけでなく、トランプ氏がこれまで関税を課した、あるいは課すと警告してきた鉄鋼や自動車、医薬品、半導体、民間航空機といった重要分野に焦点を当てる計画だ。

原題:Trump Lauds EU for Speeding Tariff Negotiations After Threat (1)

(抜粋)

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