日経平均は続伸、日米交渉通過で安心感 海外休場のため薄商い
[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比352円68銭高の3万4730円28銭と続伸して取引を終えた。相互関税について初の日米交渉という大イベントを通過した安心感が生じ、底上げの展開となった。ただ、週末である上、欧米など海外市場が休場であることから薄商いで、東証プライム市場の売買代金は3兆3000億円台にとどまった。
今後の日米交渉の行方がはっきりするまでは明確な方向性は示されないとの見方があるものの、きょうについては「米国をはじめ多くの海外市場が休場となり、悪材料が出にくいとの見方から、買い戻しが活発化したようだ」(国内証券ストラテジスト)という。東証プライム市場値上がり銘柄数が1496銘柄と幅広く物色されて底上げとなったことで、国内年金資金の買いが流入したとの観測もある。
また、テクニカル面では、3月26日の直近高値3万8220円69銭から4月7日安値3万0792円74銭まで押した幅の半値戻しである3万4506円71銭を明確に上回ったことから、底入れを確認したとの見方が広がった。
市場では「底入れは確認した格好だが、日米交渉の今後の行方が材料として大きなウエートを占めるため、当面は相場の方向がみえない状態が続きそうだ」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との声が聞かれる。
TOPIXは1.14%高の2559.15ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.14%高の1317.03ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆3015億2500万円だった。東証33業種では、サービス業を除いて32業種が上昇した。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.73%高の669.96ポイントと、上昇した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1496銘柄(91%)、値下がりは120銘柄(7%)、変わらずは20銘柄(1%)だった。
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