米ミシガン大消費者信頼感、低下続く 4月確報値52.2

4月の米ミシガン大消費者信頼感指数の確報値は52.2と、4カ月連続で低下した。2011年、シカゴで撮影(2025年 ロイター/Jim Young/Files)

[ワシントン 25日 ロイター] - 米ミシガン大学が25日発表した4月の消費者信頼感指数の確報値は52.2と、3月確報値の57.0から低下した。速報値50.8からは改善したものの、米関税措置を巡る経済的影響への懸念を背景に、4カ月連続で低下した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は、速報値と同水準の50.8だった。

ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「貿易措置を巡る不透明感が続き、インフレが再燃する可能性もある。消費者は経済の多面的なリスクを認識している」と説明。「労働市場の見通しは依然として低調だ。経済の先行きでさらに懸念されるのは、消費者が向こう1年で所得の伸びが弱まると予想している点だ」と指摘した。

1年先の期待インフレ率は6.5%と、速報値6.7%を下回ったものの、前月の5.0%から上昇。4カ月連続で大幅な上昇が続いており、1981年以来となる高水準に達している。

シュー氏は「4月に発表された主な貿易措置を受け、期待インフレ率は変化した」とし、「9日に関税引き上げの一部停止が表明された後、期待インフレ率は下がったものの、3月と比べると依然として大幅に高い水準だ」と言及した。

長期の期待インフレ率は4.4%。3月の4.1%から上昇した。

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