TikTok禁止法施行を75日延期、トランプ氏が大統領令署名

[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は就任初日の20日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国内での禁止措置施行を75日間延期する大統領令に署名した。

自身に売却もしくは閉鎖の権限与える内容だとした。

トランプ氏は大統領令に署名する一方で、アプリ存続の条件として米国側がTikTok米事業の半分を所有することを示唆した。また、中国政府が米事業に関する取引を承認しなければ、関税を課す可能性があるとも警告した。

 トランプ米大統領は20日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国内での禁止を延期する大統領令に署名した。写真は、同大統領の模型とTikTokのロゴ。1月19日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

TikTokは、同社を規制する新法が19日に発効するのを前に18日夜から米国内でのサービスを停止。その後、トランプ氏が大統領令を20日に出す意向を表明し、サービスは再開されていた。 もっと見る

トランプ氏は大統領令で、TikTokに関して75日間、いかなる措置も取らないよう司法長官に命じた。

TikTok禁止法、TikTok親会社で中国企業の字節跳動(バイトダンス)が19日までに米事業を売却しない場合、国家安全保障上の懸念を理由に米国でサービス停止を求める内容で、連邦最高裁も17日に新法を支持する判断を示していた。 もっと見る

中国外務省の報道官は21日、企業はその運営や取引について「独自に決定」すべきとの前日の発言を繰り返した。

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