羊の皮を被った赤い狼 日常に溶け込む“ステルス”デザインにRTX 5070を秘めたゲーミングノート「G TUNE P5(レッド)」レビュー(1/4 ページ)
ゲーミングノートPCのデザインに「ステルス」というものがある。かつては戦闘機のステルス風のデザインをそう呼んでいたが、最近は“一見ゲーミングノートPCには見えない”意味でのステルスが増えてきている。
今回借用したマウスコンピューターのゲーミングPCである「G TUNE」ブランドの「G TUNE P5」(型番:P5I7G70RDCCDW102DEC)も、このデザイントレンドに乗ったゲーミングノートPCだ。家庭でも職場でもカフェでも違和感なく使えるホーム向けスタンダードノートPC風の体でありながら、高性能なGPUを搭載する「羊の皮を被った狼」だ。
これは使い勝手がよいのではないだろうか。そしてレッド/ホワイト/ブラックという3色のカラーバリエーションも魅力の1つだ。今回はレッドを評価機として、その性能や見栄えにも注目してみよう。
G TUNE P5(レッド)は、CPUにCore i7-13620H、GPUにGeForce RTX 5070 Laptop GPUを搭載する15.6型のモデルだ。
G TUNEのゲーミングノートPCは3シリーズ展開されていて、G TUNE Pは「スタンダードなゲーミングノートPC」という位置付けになる。スタンダードということで、高コストになり過ぎず、一方でしっかりゲームを楽しめるというバランス型といったところだ。
例えば、AAAタイトルをプレイする際の解像度や画質の目安としては、WQHD(2560×1440ピクセル)の高~中画質設定、フルHD(1920×1080ピクセル)の最高~高画質設定あたりになる。また、軽量なeスポーツタイトル向けにリフレッシュレートが165Hzのディスプレイパネルを採用しており、比較的高画質な設定で165fpsを満たせるスペックでもある。
「高コストになり過ぎず」とは言ったが、PC界隈(かいわい)では現在、メモリやストレージ、GPUなど一部のパーツが値上がりしている。2025年末にかけての駆け込み購入もあって、マウスコンピューターを含めBTO PCを手掛ける各社の各モデルは軒並み品切れだった状態から、徐々に購入できる状態に戻りつつある。
さて、G TUNE P5のデザインはフラットな天板、フラットなキーボード面、そしてスクエアな排気口といった具合で、本当にスタンダードなノートPCライクだ。ゲーミングノートPCで定番スタイルだった三角のライン、台形、ひし形の排気口……ではない。
また、カラーリング展開については評価機のレッドに加え、ホワイトとブラックがある。いずれも価格については同じだ。カラーリングはカスタマイズではなく個別のモデルとして設定されており、CPUやGPU、メモリやストレージ容量など型番で分かれているため、選ぶ際はカラーだけでなくスペックもしっかりと確認したい。
レッドについては比較的落ち着いた赤をベースにラメが入っており、表面はクリアコート仕上げで質感も高い。写真からも分かる通り、クリアの光沢によって立体感も強調される。そして天板にはブラックの「G TUNE」ロゴが天板に入る。
ブランドロゴが大きく入るところについては、賛否があるかもしれない。ただ、個人的には実物は写真よりももう少し赤が濃く、そこに黒字のG TUNEロゴが入ると同じGで始まる某アニメ、某敵軍エースパイロット搭乗機風に見えなくもない。
カラーリングで言えば、パームレストなどキーボード面も赤で、そこから下は素地のブラックという色分けだ。この塗り分けが一見した際に本製品をスリムに見せている。とはいえ、実際のサイズは約361(幅)×248(奥行き)×26.3(厚さ)mmと、ゲーミングノートPCの中でも「普通」なサイズ感だ。重量は約2.19kgと、これもゲーミングノートPCらしい重量感となっている。
底面は、手前半分より少し大きい領域が斜めにスジの入った吸気口だが、実際にスリットとなっているのはそこまで大面積ではないようだ。斜めスジは主にデザイン的な要素というわけだが、あまり見る機会のない底面にもこだわっている点で好印象だ。
そして排気口は、左右両側面と背面、そして底面ヒンジの下部分にも確認できる。底面にある排気口は、ゴム足によって排気が吸気口側に流れ込まないよう設計されている。
液晶ディスプレイは、15.6型のノングレアで解像度が2560×1440ピクセル(WQHD)となる。リフレッシュレートは最大165Hzで、パネル駆動方式に記載はないが、視野角はまずまず広く、浅い角度から若干の色味変化がある程度だ。
ディスプレイの上部にあるベゼル内にはWebカメラも内蔵している。約200万画素でプライバシーシャッター付きとなり、その横にはデュアルアレイマイクも確認できる。
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では、ここからはベンチマークで性能を評価していこう。最初に代表的なベンチマークのスコアを提示するので、比較検討の際の参考にしてほしい。
まずはCINEBENCH 2024だ。テスト結果はMulti Coreが912pts、Single Coreは106ptsだった。これはControl Center 3.0のパワーセッティングで「パフォーマンスモード」を選んだ場合のスコアとなる。「バランスモード」ではMulti Coreが671pts、Single Coreは110ptsと、Multi Core側にセーブがかかる。
普段使いはバランスモードで十分だと思われるが、ゲームなどここぞという際はパフォーマンスモードに切り替えたい。以降はパフォーマンスモードで計測したスコアを紹介していく。
次はシステムの総合的な性能を測るPCMark 10 Extendedだ。Overallは1万1876ポイントだった。内訳はEssentialsが9572、Productivityが1万9967、Digital Content Creationが1万2332、Gamingが2万2804といった具合だ。本命はゲーミングとして、ビジネスやクリエイティブ用途でも快適だ。
3DMarkの結果を見ていくと、Time Spyで1万3048ポイント、Steel Nomadで2961ポイント、Speed Wayで3334ポイントと、デスクトップ版RTXに置き換えるなら、おおむねGeForce RTX 5060(グラフィックスメモリ8GB版)相当のスコアと言えるだろう。
ここからは、ゲームベンチマークで実用的な解像度や画質設定を提示していこう。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」は、2560×1440ピクセル/最高品質で平均93.47fps/最小57fpsだった。最小fpsで見ると若干60fpsを割り込んでいるが、映像を見る限り、どのシーンか分からない程度だ。
平均fpsとの乖離(かいり)を考えると、60fpsを割り込んだシーンはごく一瞬のことだったのだろうと推測される。1920×1080ピクセル/最高品質では平均130.06fps/最小72fpsとなった。こちらも平均と最小の差が大きく感じるが、最小でも60fps以上の非常に滑らかな映像でプレイ可能だ。
続いては、「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」だ。本機のグラフィックスメモリが8GBという点で、フレーム生成をオンにしても解像度をフルHDに落としても「ウルトラ」はキツイ印象だ。ベンチマーク結果で表示される通しの平均fpsは悪くないのだが、実際にはところどころ30fpsを下回ってカクつくシーンが見られる。
このゲームを滑らかな映像で楽しむなら、画質設定は「高」まで(かつフレーム生成:オン)とするのがよいだろう。「高」設定の場合、2560×1440ピクセルでは平均104.37fpsでスコアが1万7775ポイント、1920×1080ピクセルでは平均121.46fps、2万703ポイントだった。
次は「サイバーパンク2077」だ。プリセットのデフォルトで行くと、レイトレーシング:低で77.98fps、レイトレーシング:中で56.23fpsといった具合だ。このような場合はフレーム生成(DLSS Frame Generation)をオンにしよう。レイトレーシング:中+DLSS FG 2xで91.84fps、レイトレーシング:ウルトラ+DLSS FG 3xで117.91fpsといった具合で十分にプレイ可能なフレームレートが得られた。
とはいえ、レイトレーシング:オーバードライブ+DLSS FG 4xでは22.71fpsというように、フレーム生成オンでも限界はある。
最後に「レインボーシックス シージエックス」を見ていこう。2560×1440ピクセルで画質をウルトラ+とした設定で、平均99fps/最小76fpsだった。これはよいとして、競技タイトルなのでパネル性能を最大に引き出す165fps超を出せる設定を探ってみよう。
プリセットを1段階下げた「最高」では平均157fps/最小126fpsだった。かなり滑らかな描画になったが、最小側も165fpsを超えてほしい。さらにもう1つ引き下げた「超高」では平均197fps/最小169fpsとなった。
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