3連休「中日」の参院選は史上初 「投票率下がる」の予想は本当か
どうして、あえて連休の中日に――?
7月の3連休のど真ん中に、参院選が行われることが決まった。
ちょうど子どもたちの夏休みが始まる時期と重なり、家族旅行やレジャーに出掛ける人も多いとみられる。
投票率への影響が心配されており、政治学者から「なぜ中日を投票日にしたのか。まったく理解できない」との声も上がる。
連休中に参院選が行われるのは史上初めてのケースだ。
インターネット上では、投票率を上げたくない政権側の思惑だという投稿も飛び交う。
連休の中日だと本当に投票率は下がるのだろうか。専門家の見解は――。
「意地でも投票に行く」との声も
石破茂内閣は24日、参院選を7月3日公示、同20日投開票の日程で行うと閣議決定した。
20日が日曜日、21日が「海の日」で祝日のため、3連休の中日が投票日となる。
総務省によると、衆院選や参院選が連休中に行われたケースは戦後、補選を除くとない。
補選については2024年4月の衆院3補選が連休中に行われている。
「姑息(こそく)な手段を使ってでも、自民党は生き残りたいんですかね。不満があります」
大学1年の男子学生(19)=横浜市=は、3連休の中日が投票日になったことを知り、そうつぶやいた。
ネット上では、内閣支持率が低迷するなかで連休中に参院選を行うことに「無党派層を投票に行かせないためだ」「組織票のある与党が有利になる」といった声も上がっている。
地元の仙台市に今も住民票があるという男子学生は、投票のために地元に戻る予定だ。
「期日前投票もあるので、意地でも投票には行くつもり。僕が上京して親の負担になっている面もあるので、手取りが増えるような政策を掲げる政党に期待したい」
人生で一度も棄権したことがないという小川敦子さん(79)=東京都足立区=は「参院選も、もちろん投票に行きます。ただ、みんなが投票に行きやすくするため、3連休の中日を避けることはできなかったのでしょうか……」と話した。
名指しされた公明、否定に躍起
参院選の日程は、どのようにして決まるのか。
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