"17e”や"18e"など、iPhone「e」シリーズが続くであろう5つの理由(g.O.R.i)
iPhone 16eが発売されてから、早くも「e」シリーズの将来について注目が集まっています。iPhone SEシリーズに代わる新しい手頃な価格のモデルとして登場したiPhone 16eは、最新のA18チップを搭載しながらも約99,800円からという価格で提供されています。
この新モデルの成功を受けて、iPhone 17eやiPhone 18eが今後も続けて発売される可能性について、5つの理由から分析します。
1. ちょうどいい性能と価格のバランスが人気
最新の上位機種は高性能すぎるため、すべての機能が必要ない人にとって「e」シリーズは魅力的な選択肢となっています。
iPhone 16eは、iPhone 15よりも安いのに最新チップを搭載しており、「安い機種が欲しい」という人にとって非常に重要な位置を占めています。調査データによると、iPhone 16eは全iPhoneの売上の7%を占め、これは前年のiPhone SEの5%を上回っています。
2. 最新技術を安く手に入れられる
安い価格でも最新機種の目玉機能を備えている点は、Appleとユーザーの両方にメリットがあります。iPhone 16シリーズの最大の特徴であるApple Intelligence対応を最も安く手に入れられることは、多くの人にとって魅力的です。
この戦略により、Appleは最新技術をより多くの人に広めることができ、iPhone 16シリーズ全体の魅力をアピールする上でも効果的です。
3. 競争が激しくなっている市場への対応
GoogleのPixelシリーズのように、高級モデルとそれに続く「a」シリーズというサイクルが定着しつつある市場で、Appleも同じような戦略を取る必要性が高まっています。Pixelシリーズの「a」モデルと同じく、定期的に安いバージョンを出す戦略の一環と見られています。
SamsungのGalaxy Aシリーズや中国メーカーの中価格帯モデルとの競争において、Appleがこの市場を諦めることは考えにくいでしょう。
4. 入門モデル戦略の見直し
Appleはこれまで、iPhone SEを不定期に更新してきましたが、「e」シリーズへの移行により、より明確な年間サイクルを確立しようとしています。調査レポートでは、iPhone 16eは「e」モデルの年間サイクルの最初のモデルであり、2026年2月にはiPhone 17eを発売するとの見通しを示しています。
ただし、著名アナリストによれば、AppleはiPhone 17eの発売について最終決定に至っていないとしており、売上状況によって戦略が変わる可能性も残っています。
5. Appleの製品・サービス拡大戦略
「e」シリーズは単に安いiPhoneを提供するだけでなく、より多くの人をAppleの製品・サービスの世界に引き込むための入り口としての役割も果たしています。手頃な価格のiPhoneを通じて、Apple Music、iCloud、Apple TV+などのサービスの利用者を増やし、長期的なサービス収入の増加につなげる狙いがあります。
iPhoneの平均販売価格が上がっている中、予算を気にする人や新しくiPhoneを使い始める人を取り込むための戦略として、「e」シリーズは今後も重要な役割を担うでしょう。
iPhone 17e/18eの今後の見通し
今後の「e」シリーズの展開は、iPhone 16eの売れ行きに大きく左右されるでしょう。iPhone 16eが予想以上に売れれば、「e」シリーズは定着したラインナップとして続いていくことが予想されますが、売れ行きが良くなければ、かつての「mini」や「Plus」シリーズのように短い命に終わる可能性もあります。
また、iPhone 17 Airの登場が噂されており、Appleの製品ラインナップ全体の見直しも進行中です。高級なProモデルと「Air」や「e」といった差別化されたモデルの配置により、Appleはさまざまな人のニーズに応える体制を整えようとしています。
2025年以降のiPhoneラインナップがどのように展開されるか、特に「e」シリーズが続くかどうかについては、引き続き注目していく必要があるでしょう。