左手デバイスを買う前に「Stream Deckのアプリ」を使ってほしい
Lifehacker 2025年1月17日掲載の記事より転載
筆者はPC作業がメインなのですが、効率化するうえで左手デバイスやショートカットデバイスが大切だと考えています。
今までも10種類以上のショートカットが搭載されたテンキーやコスパに優れる左手デバイスを使用してきました(現在も愛用中です!)。
そんな「超効率派」な筆者が次に目をつけたのがelgatoの「Stream Deck Mobile」。なんとガジェットではなく、スマホアプリ。左手デバイスの入門としてはもちろん、ガッツリ使い倒したい場合でもおすすめの最強アプリなんです!
【「Stream Deck Mobile」はこんな人にオススメ!】
・左手デバイスが欲しいけど、まずは使い心地や機能を試してみたい
・デスク上にものを増やしたくない
・左手デバイスを外出先でも使いたい
Stream Deckはトップレベルの左手デバイス
本製品はelgatoの名機「Stream Deck」のアプリ版です。
Image:elgatoStream Deckはその名のとおり、配信(ストリーム)での活用を基本コンセプトにもったデバイスで、特定の行動や機能を割り当てて効率化を図ります。いわゆるマクロですね。
でも、この割り当て機能はビジネス利用でも大いに活用します。たとえば、SlackやChatworkなどのアプリを起動したり、定型文を登録してワンボタンで呼び出したり。アイデア次第では何でもできる可能性を秘めています。
今回紹介する「Stream Deck Mobile」は、そんな便利機能をスマホで利用できるのです。
Stream Deck Mobileは基本無料で使える
では、Stream Deck Mobileの特徴を紹介したいと思います。まず、Stream Deck Mobileは基本無料です。個人的にはこれが最大のメリットだと思います。
なぜなら、従来のStream Deckはまぁまぁのお値段がするから。1番安いモデルで1万円弱、人気のモデルだと2〜3万円ほどです。お試しで買うのは少し勇気がいります。
そこで、Stream Deck Mobile。
Screenshot: 津田まさき via Stream Deck Mobile基本機能は無料で使えるうえ、課金したとしても年額3,500円、買い切りで7,000円で済みます。もちろん、課金しなければ一部機能に制限がかかるのですが、ライトに使うならまったく問題ありません。
ビジネス用途で使うなら、無課金でも十分な印象でした。
デスクレイアウトが自由自在
Stream Deck Mobileは無線で使用できます。わざわざ有線でPCとスマホを接続する必要はありません。そのため、ケーブルの制限に縛られず、デスクは自分の好きなようにレイアウトできます。これがかなり大きなポイント。
従来のStream Deckは有線で接続しなければならないため、どうしてもレイアウトに制限がありました。ケーブルをゴチャゴチャさせたくない人にとっては、さらにマイナスポイントですよね。
さらに、スマホはスタンドやクレードルなどを使って、好きな場所・好きな状態で設置できます。たとえば、スマホをデスクに直置きしたり、
バンカーリングを使ってほどよく傾斜をつけたり、
スマホスタンドを使って、より角度をつけたりできます。
筆者は持っていませんが、クランプ式のアームを使えばデスク上に置く必要すらありません。
従来のStream Deckは、基本的にデスク上に置く必要があります。さらに、置き方をアレンジすることもできません。「デスク上にものがいっぱいあってレイアウトの自由度がない」という人は、Stream Deck Mobileをおすすめします!
タッチ操作も慣れればOK
唯一、Stream Deckと決定的に違うのは、物理ボタンがないところ。わずかな差のように感じましたが、使用してみると思ったより気になりました。
物理ボタンがあると、デバイス自体を見なくても手探りでどのボタンを触っているのかわかります。なので、画面に集中したままデバイスを操作できるのです。
物理ボタンで操作する「ACK05」一方で、Stream Deck Mobileを操作する際は、手探りでボタンを探せないので必ずスマホを見なくてはなりません。タッチパネルなので、触った時点で反応してしまいますからね。
筆者にとっては、この一瞬の動作が集中力を切らす原因になることも。特に、ある程度連続して操作する場合は、その都度スマホに目をやるのがけっこうストレスでした。
操作に慣れるものでもないので、今は「仕方ない」と割り切って使っています。
Stream Deckのお試し版としてもいいかも
物理ボタンのマイナスポイントはあるものの、それ以外は左手デバイスとしてかなり完成度が高いです。
いきなり高価なStream Deckを買うのがためらわれる場合は、試しにStream Deck Mobileをインストールして使用感を試してみるのもオススメ。アプリで機能を登録したり、タップ(クリック)して操作したりするのはどちらも共通なので、Stream Deckのシミュレーションとしても最適だと思います。
PCソフトで機能を割り当てられる Screenshot: 津田まさき via Stream Deck Mobile物理ボタンがなくても大丈夫な場合はそのまま使用し、物理ボタンが欲しい人はStream Deckの購入を検討してみるといいかもしれませんね。
Source: Amazon.co.jp, Sream Deck MobilePhoto: 津田まさき