【完全ネタバレ】『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』がもっと楽しくなる!小ネタ&トリビアまとめ|シネマトゥデイ
映画『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』には、過去作品にまつわるイースター・エッグが山盛りだ。旧三部作ファンが大喜びする大ネタから、気がつきにくい小ネタまで、代表的なイースター・エッグやトリビアを紹介する。(文・平沢薫)
※ご注意:本記事はネタバレを含みます。『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』をまだ観ていない方はご注意ください。
他の『スター・ウォーズ』作品とのリンク
ジョン・ファヴロー監督は、『スター・ウォーズ』の原点に立ち戻ると発言している。その宣言通り、映画シリーズ、とくに最初の三部作関連のイースター・エッグは多い。
【クリーチャーたち】
ADVERTISEMENT 『スター・ウォーズ/新たなる希望』より - Twentieth Century Fox Film Corp. / Photofest / ゲッティ イメージズ●『スター・ウォーズ/新たなる希望』(エピソード4)のミレニアム・ファルコン内でチューバッカとR2-D2が対戦する銀河のホログラム・チェス「デジャリック」の駒のモデルとなったクリーチャーたちが登場。惑星シャカリの闘技場で、マンダロリアン(ペドロ・パスカル)とロッタ・ザ・ハット(声:ジェレミー・アレン・ホワイト)の戦う相手となって暴れる。闘技場自体も、ゲーム盤を模してデザインされている。
●『新たなる希望』で、そのデジャリックのクリーチャーたちを制作し、ストップモーション・アニメで動かした特殊効果の名手フィル・ティペットが、本作に特殊効果コンサルタントとして参加。ハット・ツインズの宮殿を守る巨大なドロイド2体を、ストップモーション・アニメで動かしている。
●マンダロリアンの新たな宇宙船を改造するためやってくる、身体の小さな機械技術に優れた種族アンゼランは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(エピソード9)に初登場し、ドラマ「マンダロリアン」でも活躍している。彼らの声は『スカイウォーカーの夜明け』からずっと、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で“嘆きのマートル”を演じたシャーリー・ヘンダーソンが担当している。
●ハット・ツインズの落とし穴の水中でマンダロリアンを狙う種族・アマニは『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(エピソード6)で初登場、ジャバ・ザ・ハットの宮殿にいた、頭頂が平らなクリーチャー。アニメ「クローン・ウォーズ」にも登場している。
●ハット・ツインズの落とし穴で出会う巨大なヘビ、ドラゴンスネークは『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(エピソード5)に初登場。惑星ダゴバの沼でR2-D2を襲ったクリーチャーだ。アニメ「クローン・ウォーズ」シーズン3第9話「ズィロを追え!」でオビ=ワン・ケノービと戦い、名称が判明した。
●マンダロリアンが、元帝国軍司令官ジャヌ・コイン(ジョニー・コイン)の邸宅に侵入すると、壁にお馴染みのクリーチャーたちの頭部が飾ってある。『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の惑星ホスでルーク(マーク・ハミル)が乗っていたトーントーン、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でアナキン(ヘイデン・クリステンセン)たちが闘技場で戦ったネクスーやリーク、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(エピソード7)でマズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)の城にいたバーゲスト、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でレイ(デイジー・リドリー)たちがトンネルで出会ったヴェクシスなどがある。
●元帝国軍司令官ジャヌ・コインの右腕であるホッグスブレスの種族・イクトッチイは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』に初登場。ジェダイ協議会の一員、ジェダイのサシー・ティンが同種だ。
【メカ系、ドロイド系】
●マンダロリアンが立ち向かう、元帝国軍の全地形対応装甲トランスポート、通称AT-ATウォーカーは『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の氷の惑星ホスに初登場。今回も長い脚部を攻撃される。
●マンダロリアンとグローグーが乗る二足歩行のAT-RTウォーカーは、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』に初登場。共和国軍のクローン・トルーパーが使っていた。
●マンダロリアンが乗る一輪車のような、シングル・トルーパー・エアリアル・プラットフォーム(Single Trooper Aerial Platform、略称STAP)は『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』が初登場。ドロイド兵が使っていた。
●ハット・ツインズの宮殿には、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の改造ドロイドK-2SOと同じタイプの、帝国軍のKXシリーズ・セキュリティ・ドロイドがいる。
●元帝国軍司令官の基地には、『スター・ウォーズ/新たなる希望』以来、ずっとネズミのように帝国軍の基地の床を動き回っているマウスドロイドがいる。デザインは積雪地帯に合うように変更されている。
●同じく元帝国軍司令官の基地にいる寒冷地対応の兵士スノートルーパーは『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』で初登場。同作では、ヘルメットの目から下の部分が白いフード状のもので覆われていたが、今回はフードの下がどうなっているのか分かる。
【舞台裏&旧三部作へのオマージュ】
●ハット・ツインズの宮殿を攻撃するブルー中隊の戦闘機、Yウィング・レッドジャマーは『スター・ウォーズ/新たなる希望』のために見本として制作されたが、本編で使われなかった、ファンの間で"幻の機体"と呼ばれていたもの。ルーカスフィルムの倉庫に保存されていて、本作で初めてスクリーンに登場した。そのパイロット役で、ドラマ「マンダロリアン」や『ミナリ』『ツイスターズ』の監督で知られるリー・アイザック・チョンがカメオ出演している。
●元帝国軍司令官バロー(ヘムキー・マデーラ)が逃げる時に乗る航空機、INT-4インターセブターは、1982年に米ケナー社が発売した玩具。2014年発売のモバイルゲーム「スター・ウォーズ:コマンダー」に登場したが、映画に登場するのは初めて。
●セリフにもオマージュあり。マンダロリアンが最初にロッタに会った時に言うハット語の挨拶「De wanna wanga」は『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』のジャバ・ザ・ハットの宮殿で、ビブ・フォーチュナ(マイケル・カーター)がC-3POを出迎えた時のセリフと同じ。また、マンダロリアンがその時にハットに言う「君を助けに来た(I'm here to rescue you)」は『スター・ウォーズ/新たな希望』でルークが最初にレイア(キャリー・フィッシャー)に会った時に言うのと同じセリフだ。
●ハット族の惑星ナル・ハッタの湿地帯の森の中、一人で佇むグローグーという情景は、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の惑星ダゴバの沼地にいたヨーダを思い出させる。また、この湿地帯にひとりで暮らしている隠者のようなクリーチャー・ガトリも、ヨーダを連想させる。
●マンダロリアンがハット・ツインズの宮殿を標的にする時、標的を設定するコンピュータの画面は、旧三部作のデス・スターを攻撃する時の設定画面に似ている。
ADVERTISEMENTアニメ「クローン・ウォーズ」からの小ネタ
劇中にはアニメーション映画『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008)およびアニメシリーズ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」(2009~2020)、「スター・ウォーズ 反乱者たち」(2014~2018)からの小ネタも散りばめられている。
●ジャバ・ザ・ハットの息子ロッタ・ザ・ハットは、映画『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008)に赤ん坊として初登場。誘拐されて、アナキンとアソーカに救出された。ちなみにハット族の惑星ナル・ハッタはドラマ「クローン・ウォーズ」シーズン3で初登場している。
●編笠のような帽子を被った凄腕の用心棒エンボは、ドラマ「クローン・ウォーズ」シーズン2第17話「7人の傭兵」で初登場。アニメの声優は、「クローン・ウォーズ」の生みの親、現在はルーカス・フィルムの新社長であるデイヴ・フィローニが務めている。また、彼のペットである狼のような種族・アヌーバも登場。アニメではマロックという名前だったが、2代目になったらしく、映画ではカイボと呼ばれている。
●マンダロリアンに協力する新共和国の兵士ガラゼブ・オレリオス(通称ゼブ)は、アニメ「スター・ウォーズ 反乱者たち」の主要キャラクター。ドラマ「マンダロリアン」シーズン5第5話「海賊」で実写デビューを果たした。
●本作で、マンダロリアンとグローグーの自宅の敷地内で飼っている2本足の生物ブラーグは、ドラマ「マンダロリアン」シーズン1で、マンダロリアンがクイールから乗り方を習った生物。初登場はアニメ「クローン・ウォーズ」シーズン1だ。
ADVERTISEMENTドラマ「マンダロリアン」とのリンク
映画の原点であるドラマ「マンダロリアン」シリーズのアイテムや人物も随所で確認できる。
●冒頭近くに出てくる新共和国の兵士たちが集まる基地、アデルファイ基地は、ドラマ「マンダロリアン」シーズン3題5話「海賊」で初登場。
●映画に登場する元帝国軍の司令官2人、バローとジャヌ・コインは、ドラマ「マンダロリアン」シーズン3第7話「スパイ」に登場済み。元帝国軍将校たちが陰謀を企てるシャドー評議会に参加している。
●ハット・ツインズの初登場は、ドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」チャプター2。ボバ・フェット(テムエラ・モリソン)を倒そうと刺客を送るが失敗し、タトゥイーンから去る。
●ドラマ「マンダロリアン」で、マンダロリアンの協力者になる賞金稼ぎギルドの元締めグリーフ・カルガを演じ、2024年2月に死去したカール・ウェザースへの追悼も登場。ウェザースは映画『ロッキー』シリーズのアポロ役で有名だったので、マンダロリアンとロッタが戦う競技場の入り口に、オーラベッシュ文字(この銀河の言語)で「ウェザース・アポロ」と描かれた看板がある。
●ハットツインズの惑星のフードトラックで、店主がサンドイッチの具材にかける黄色いトロリとした液体は、「マンダロリアン」第2話に登場した、ジャワ族が大好きなマッドホーンの卵の中身のようだ。その近くのカウンターの上にマッドホーンの卵が置いてある。
ADVERTISEMENT伝説の「スター・ウォーズ」俳優や、有名監督のカメオ出演
やっぱり『スター・ウォーズ』にはカメオ出演が欠かせない。今回は監督たちのカメオ出演が多い。
●『スター・ウォーズ』映画の全作品に出演している、C-3PO役のアンソニー・ダニエルズは今作にも参加している。マンダロリアンたちがハット族の惑星に着陸しようとする時に、許可を与える航空管制官ドロイドの声を演じている。
●『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などで知られる名匠マーティン・スコセッシ監督が声で出演。マンダロリアンがロッタの行方を尋ねる、フードトラックの店主ヒューゴ・デュラントの声を演じている。
ちなみにヒューゴと同じ種族、4本腕のアルデニア人の無法者リオ・デュラントが『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場しており、この時は本作の監督・脚本を務めたジョン・ファヴローが声を演じた。役名が同じデュラントなので、2人には何か関係がありそうだ。
●アデルファイ基地のバーにいる新共和国のパイロットたちは、ドラマ「マンダロリアン」を手がけた監督たちが演じている。ルーカスフィルム社長のデイヴ・フィローニを筆頭に、デボラ・チョウ、リック・ファムイーワ、リー・アイザック・チャンが出演。またこのシーンでは、ルーカスフィルムのエグゼクティブ・デザイン・ディレクターを務めるプロダクション・デザイナーのダグ・チャン、美術プロデューサーのミシェル・ティームもカメオ出演している。
●『スター・ウォーズ』のコスプレイヤーとしても有名な韓国系カナダ人俳優ポール・サン=ヒョンジュ・リーが演じる新共和国のパイロット、カーソン・テバ大尉は映画にも登場している。テバはドラマ「マンダロリアン」シーズン2第10話「乗客」でデビューし、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」や「スター・ウォーズ:アソーカ」にも登場している。
ADVERTISEMENT他にも名作映画へのオマージュあり
『スター・ウォーズ』以外の名作映画へのオマージュを感じさせるシーンもある。序盤で描かれるアデルファイ基地の情景は『トップガン』のオープニングシーンに似ている。また、ハット族の惑星の夜の街は東洋人系の屋台の店主もいて、まるで『ブレードランナー』の街のようだ。
そして、マンダロリアンと賞金稼ぎエンボによる、夜の雨の中での死闘は『スター・ウォーズ』の原点となった黒澤明監督の名作映画『七人の侍』のクライマックスへのオマージュか。あの映画の侍たちと野武士たちの決戦も、夜の雨の中で行われていた。
とにかくイースター・エッグが山盛りなのが『スター・ウォーズ』映画。見直すたびに、新たな発見があるに違いない。
映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』は全国公開中
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