米財務省、Tビルの入札規模を縮小-債務上限問題への対応で

Alex Harris

  • 4週物は750億ドル・8週間物は650億ドル-いずれも100億ドル減額
  • 財務長官、債務上限への対応なければ8月に資金枯渇と議会に通知

米財務省は27日、4週間物および8週間物の短期証券(Tビル)入札規模を縮小すると発表した。連邦債務の法定上限が近づくなか、今後も借り入れ余地の確保に向けて発行額の減額が続く見通しだ。

  29日に実施予定の4週物Tビルの入札規模を750億ドル(約10兆8300億円)とし、前回から100億ドル減らす。8週物についても650億ドルと、同様に前回から100億ドル減額する。一方、28日に実施予定の17週物については、600億ドルで据え置いた。

  4週物と8週物の入札規模が縮小されるのは2月以来。財務省は当時、納税による資金流入を見込み、Tビルの供給を縮小していた。

  米議会で債務上限の引き上げ協議の進展が見られない中、財務省はさまざまな特別措置を講じており、市場ではTビルの入札規模が縮小されるとの見方が広がっていた。

  ベッセント財務長官は今月、連邦債務上限が引き上げられるか、適用が凍結されない限り、米国は8月にも借り入れ余地が枯渇すると議会に通知している。

関連記事:ベッセント米財務長官、債務上限巡る特別措置は8月に枯渇も (1)

原題:Treasury Cuts Size of Bill Auctions as Debt-Cap Pressures Bite(抜粋)

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