話題株ピックアップ【昼刊】:アイドマHD、ダイト、タマホーム

アイドマHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイドマHD <7373>  2,442円  +438 円 (+21.9%)  11:30現在  アイドマ・ホールディングス<7373>が4連騰し年初来高値を更新している。前週末11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年9月~25年5月)連結決算が、売上高96億4200万円(前年同期比24.3%増)、営業利益23億500万円(同23.2%増)、純利益13億6900万円(同46.7%増)と大幅増益となったことが好感されている。営業支援、人材支援ともに受注件数が大幅に増加し第3四半期時点で過去最高となったことが牽引した。また、打ち合わせのモニタリング業務のAI化やAIによる案件稼働の適切な管理、架電業務のAI化による費用の最適化などAI活用によるコスト削減施策も奏功した。25年8月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比22.4%増)、営業利益29億円(同17.5%増)、純利益16億5000万円(同15.7%増)と従来見通しを据え置いている。同時に、上限を25万株(自己株式を除く発行済み株数の1.65%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は7月14日から11月28日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及びM&Aにおける活用、並びにインセンティブ・プランでの活用などを目的としている。

■ダイト <4577>  1,134円  +98 円 (+9.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

 ダイト<4577>が続急伸している。前週末11日の取引終了後、25年11月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。毎年11月末日及び5月末日時点で100株(1単元)以上を保有する株主を対象に、同社が販売する健康食品を6割引きで購入できる権利を保有株数と保有期間に応じて1~5個(年2~10個)贈呈する。なお、初回の25年11月末基準日に限り保有期間の要件は設けない。また、同時に発表した26年5月期の連結業績予想で、売上高525億円(前期比3.7%増)、営業利益30億円(同14.5%増)、純利益23億円(同20.5%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を実質増配となる40円としたことも好材料視されている。医薬品業界においてジェネリック医薬品の数量シェアが更に高まっていることなどから、引き続き既存ビジネスの効率化に注力。また中国ビジネスの強化や新規ビジネスへの参入にも取り組むとしている。なお、25年5月期決算は、売上高506億4300万円(前の期比8.0%増)、営業利益26億1900万円(同32.7%減)、純利益19億800万円(同42.1%減)だった。

■タマホーム <1419>  3,690円  +260 円 (+7.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

 タマホーム<1419>が大幅高で4連騰。同社は前週末11日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比17.0%増の2350億円、最終利益予想は同4.1倍の60億円、年間配当予想は同1円増配の196円としており、材料視した買いが入った。住宅事業ではより付加価値の高い商品展開を進め、シェア拡大に努めるほか、非住宅事業での収益性向上も図る。あわせて発表した6月の受注速報は注文住宅が前年同月比9%増、戸建分譲が12%減となった。リフォームを含めた合計では4%増となった。

■イオンファンタジー <4343>  3,140円  +220 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

 イオンファンタジー<4343>は大幅高。約5カ月ぶりに年初来高値を更新した。前週末11日取引終了後に3~5月期連結決算を発表。売上高は前年同期比7.4%増の218億9800万円、営業利益は同2.5倍の12億2200万円となった。国内事業の好調が全体を牽引。中国事業における構造改革の実行による損益の改善も寄与した。これを好感した買いが入っている。

■モリト <9837>  1,476円  +92 円 (+6.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

 モリト<9837>が大幅続伸となっている。同社は11日取引終了後、25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比9.4%増の17億1300万円となり、通期計画の33億円に対する進捗率は51.9%となった。売上高は同8.7%増の258億500万円で着地。国内アパレル市場の回復が追い風となったほか、スポーツ関連商品や文具関連商品の売り上げが好調だったことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、期末配当を従来計画比2円増額の36円にすることも発表。これにより、中間配当33円とあわせた年間配当は69円(前期は63円)となる。

■QPS研究所 <5595>  2,211円  +111 円 (+5.3%)  11:30現在

 QPS研究所<5595>が商い急増のなか14%を超える急騰を演じている。小型SAR衛星(合成開口レーダーを搭載した衛星)の開発・製造を手掛けるほか、衛星を通じて取得した画像データの販売などを行っているが、天候や時間帯に影響を受けずに常時地球を観測できる技術が同社の強みとなっており、これが商機を高めている。前週末に開示された26年5月期の業績予想では、トップラインの飛躍的な伸びが続くなか、最終損益も5億円予想(前期は18億4800万円の赤字)と黒字化する見通しにあり買い安心感が台頭している。加えて、直近では日本と欧州連合(EU)が23日の首脳会談で、小型の通信衛星などを多数打ち上げ、網の目のように一体運用する大規模な人工衛星網構築に向け協力していく方針にあることが伝わったことで、株価が強く刺激される格好となった。

■NITTOKU <6145>  1,987円  +93 円 (+4.9%)  11:30現在

 NITTOKU<6145>が続伸している。前週末11日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が5.24%から6.48%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月4日となっている。

■北興化学工業 <4992>  1,446円  +59 円 (+4.3%)  11:30現在

 北興化学工業<4992>が大幅高している。前週末11日の取引終了後に、上限を70万株(自己株式を除く発行済み株数の2.66%)、または8億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は7月14日から来年7月13日までで、取得した株式は消却を予定している。同時に発表した5月中間期連結決算は、売上高306億6600万円(前年同期比6.0%増)、営業利益36億5700万円(同7.5%増)、純利益28億円(同4.6%増)だった。米価上昇を受けた防除意欲の高まりなどを背景に、農薬事業の国内販売が水稲剤、園芸剤ともに好調に推移したことに加えて、海外販売も中南米向けの受注増加により伸長した。また、同事業の増収効果や利益率の改善も寄与した。25年11月期通期業績予想は、売上高475億円(前期比2.8%増)、営業利益47億5000万円(同4.6%増)、純利益38億5000万円(同3.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■近鉄百貨店 <8244>  1,838円  +65 円 (+3.7%)  11:30現在

 近鉄百貨店<8244>が大幅続伸している。前週末11日の取引終了後、8月中間期連結業績予想について、売上高、営業利益は従来予想を据え置きつつ、最終利益を15億円から32億円(前年同期比2.2倍)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期に名古屋店の店舗閉鎖損失約20億円を特別損失として計上した一方、名古屋店閉店に伴う受取保証金45億3100万円を第2四半期に特別利益として計上することが要因としている。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高1210億円(前期比5.1%増)、営業利益54億円(同0.9%増)、最終利益35億円(同0.4%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高297億7700万円(前年同期比7.8%増)、営業利益10億7500万円(同6.4%増)、最終損益6億400万円の赤字(前年同期7億8900万円の黒字)だった。前年に急拡大した免税売り上げの反動減はあったものの、「大阪・関西万博」会場内の店舗やあべのハルカス近鉄本店に移設拡大オープンした大阪・関西万博オフィシャルストアが想定を上回る好調ぶりを見せたことが寄与した。

■Gセキュリ <4417>  2,941円  +46 円 (+1.6%)  11:30現在

 グローバルセキュリティエキスパート<4417>が4日ぶりに反発している。前週末11日の取引終了後、未定としていた26年3月期の配当予想を中間16円36銭・期末16円37銭の年32円73銭にすると発表。前期実績に比べて実質56.9%の増配になることが好感されている。

■IGポート <3791>  1,671円  -407 円 (-19.6%)  11:30現在

 IGポート<3791>が急落。下落率は一時20%を超えた。同社は前週末11日の取引終了後、25年5月期連結決算を発表。売上高は前の期比23.3%増の145億9800万円、経常利益が同2.9%増の14億2000万円、最終利益は同28.5%減の8億2800万円だった。売上高は計画を上回った一方で、利益は計画に対し下振れして着地しており、嫌気されたようだ。映像制作事業の損失拡大が響いた。25年5月期の年間配当予想は従来の見通しから4円減額して11円に修正している。あわせて開示した26年5月期の連結業績予想は、売上高が前期比8.0%増の157億7200万円、経常利益が同16.9%増の16億5900万円、最終利益が同64.1%増の13億5800万円となる見通し。2期ぶりとなる最終利益の最高益更新を計画する。商品販売事業において「SPY×FAMILY」や「進撃の巨人」といった自社商品を更に強化するとともに国内外で販路を拡大し成長を図る。映像制作事業での営業赤字幅も縮小させる。今期の年間配当は前期比6円増配の17円を予定する。このほか、ローリング形式で策定している中期経営計画についても公表し、28年5月期に売上高240億4300万円、最終利益14億4800万円、ROE(自己資本利益率)12.8%(前期実績は11.0%)を目指すとした。

■ローツェ <6323>  1,861.5円  -112.5 円 (-5.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位

 ローツェ<6323>は反落。前週末11日取引終了後に3~5月期連結決算を発表。売上高は前年同期比12.9%増の330億6100万円だったものの、最終利益が同40.0%減の52億6300万円となっており、これが売り材料視されている。台湾向けの需要が増加し増収となった一方、利益面では費用増や為替影響が響いた。なお、米関税政策については目下のところ直接の影響はないとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,365円  -225 円 (-2.1%)  11:30現在

 ソフトバンクグループ<9984>が強弱観対立のなかやや軟調に推移、1万円トビ台で売り物をこなす展開にある。ここ最高値圏で頑強な値動きを示していたナスダック総合株価指数が前週末は小幅ながら4日ぶりに反落した。また、傘下の半導体設計アーム・ホールディングス<ARM>はナスダック指数と歩調を合わせ4日ぶり反落し1.8%安に売られており、これはソフトバンクGの株価にとってもネガティブに働いている。ただ、下値では出遅れた向きの押し目買いニーズが活発で底堅さを発揮している。

■ロゴスホールディングス <205A>  1,366円  +214 円 (+18.6%) 一時ストップ高   11:30現在

 ロゴスホールディングス<205A>が急反発している。前週末11日の取引終了後、集計中の25年5月期連結業績について、売上高が従来予想の354億7200万円から362億6900万円(前の期比14.4%増)へ、営業利益が2億5000万円から4億8700万円(同65.0%減)へ、純利益が600万円から1億9900万円(同77.6%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。新築及び建て売りの引き渡し棟数はほぼ想定通りだったものの、販売価格の改定効果やオプション工事の追加、販売用宅地の引き渡し数の増加、新築外工事の増加などが売上高を押し上げた。また、販管費の抑制も奏功した。

■エストラスト <3280>  1,173円  +168 円 (+16.7%)  11:30現在

 エストラスト<3280>がカイ気配スタート。同社は前週末11日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.7倍の88億6900万円、経常利益は同4.6倍の13億800万円となった。大幅な増収増益で、第1四半期ながら経常利益の通期計画に対する進捗率は約69%となり、好感されたようだ。主力事業の不動産分譲事業で、分譲マンションの引き渡し戸数は200戸(前年同期比116戸増)となった。また、通期の計画に対する契約の進捗率は80.9%に上った。

■ARアドバン <5578>  2,722円  +500 円 (+22.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

 ARアドバンストテクノロジ<5578>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2722円でカイ気配となった。同社は前週末11日の取引終了後、25年8月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を122億3900万円から140億6000万円(前期比26.3%増)、最終利益を3億2500万円から4億2600万円(同54.5%増)へ引き上げた。これが支援材料になり買いが入った。即戦力のコンサルタント及びエンジニアの採用が計画より前倒しになったことや、第1四半期(9~11月)のM&Aの効果もあって、売上高が上振れする。また、複数の国内有力企業からAIの大型案件を受注し売上総利益が向上。販管費の抑制も奏功し利益が拡大する。同時に発表した第3四半期累計(24年9月~25年5月)決算は、売上高103億1500万円(前年同期比23.5%増)、最終利益が2億4800万円(同39.9%増)だった。 ●ストップ高銘柄

 TORICO <7138>  1,512円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   11:30現在

 など、2銘柄 ●ストップ安銘柄

 アイデミー <5577>  761円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   11:30現在

 以上、1銘柄 株探ニュース

関連記事: